ホールデータ 企画

自粛明けのホール全体とジャグラーの設定状況を取材【ホールサイドのジャグ雑感♯13】

2020年6月15日


※写真はイメージです

緊急事態宣言が解除され、業界人の端くれとしては多くのホールがようやく営業再開に漕ぎ着けたことに若干安堵している中野和彦です。

その中で東京都のみが緊急事態宣言解除後も独自のロードマップにより事業・施設別の休業要請緩和策の提示によって、ステップ3にならないとパチンコ店は営業を再開できないことになっています。

しかし、東京都遊技業協同組合(都遊協)は、これ以上の休業の協力要請はせずに各店舗・法人の経営判断に委ねるという決定を下しました。都遊協の決定を受けて、都内のほとんどのホールが営業を再開しています。


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もちろん、各々の店舗で感染防止対策を行いながら、徐々にパチンコ・パチスロ業界も日常を取り戻しつつあるのですが、かくいう私もようやく取材活動を再開することができました。

ということで、緊急事態宣言解除後一発目は、今後のホール営業や実状について伺っていこうと思います。

今回お話を伺ったのは、首都圏のターミナル駅に隣接するA店。パチンコ・パチスロ併設店で、共に約500台を抱える大型店ですが、大規模チェーンではありません。

パチスロの客層は、常連・イベント狙いの上級者・学校終わりの学生・仕事終わりのサラリーマンといった感じです。まずはホール全体のお話から進めていきたいと思います。

中野「自粛期間はお疲れ様でした。いきなりですが、自粛明けのお客様の動きはどうですか?」
A店長「ウチは1ヶ月半程度自粛していたのですが、長かったですね。お客さんは、自粛前の6~7割程度は戻ってきている感じでしょうか」

中野「営業再開=お客様殺到、という図式にはならなかったんですね」
A店長「周りが休んでいた時に開けてこその大盛況…だったんでしょうね。一斉に営業再開したら、お客様の来店数は全体的に減っていますね」

中野「だとすると、再開しても経営が厳しい店舗も多いと思うのですが」
A店長「ほぼ全てのお店が厳しいと思いますよ。ウチは自社ビルなので、他店に比べると固定費が少なく資金繰りがラクということもあって、多少お客様が減っても問題ないです。ただ、再開しても6~7割だと閉める店はまだ増えるでしょうね」

中野「業界的には、自粛が開けても予断を許さない感じですね。稼働の方はどうでしょうか」
A店長「お客様の数の割には良いと思います。やはり、皆さん我慢していたんでしょうね。1人のお客様が打つ時間が長い傾向にあります」

中野「機種別に言うと違いはありますか?」
A店長「機種よりもまず、パチンコかパチスロで明確に違いがあり、パチンコは稼働が伸びてきませんね。若いお客様の戻りは顕著なんですが、常連様を含め年配層の戻りが悪いため、打ち手の年齢層が高めのパチンコが伸び悩んでいる感じですね」

中野「パチスロはどうでしょうか」
A店長「この傾向はパチスロにも出ています。パチンコよりはマシなんですが、全体的に年配層の戻りが悪い分、ジャグラーは動きが悪いように感じます」


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中野「逆に動きが良いのはどの機種でしょうか」
A店長「初代サラ番、ゴッドといった旧基準機と番長3です」

中野「そのあとに続くのは…」
A店長「ジャグラーですかね」

中野「えっ、ジャグラーの戻りは悪いんじゃないんですか!?」
A店長「6号機や5号機のバラエティがもっと悪いという状況です。ジャグラーは自粛前の動きが良かっただけに戻りとしては弱いけど、それでも店舗内ではマシという感じです。その内、常連様や年配層のお客様も戻ってくるでしょうからジャグラーは特に心配していません」

中野「では、設定状況についてお伺いしたいんですが、やはり抜き気味で営業していらっしゃるんでしょうか」
A店長「基本的に自粛前と変わりません。いわゆる通常営業です。ウチは元々稼働が良いんで、6~7割戻ってくれば利益は十分に確保できます。もちろん、元通りになればイベント級の出玉を演出できる日が増えますけどね」

中野「機種による設定配分の差はあるでしょうか?」
A店長「前述の3機種はメリハリ設定ですね。ただし、設定1は少なめです。他の5号機やバラエティは、設定1・2メインで、上は設定4までといったところです」


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中野「ジャグラーはどうでしょう」
A店長自粛前同様にベース高めで高設定を散りばめているという感じですね。ジャグラーには基本的に設定1を使いません。マイジャグラー系に設定6を増やしたい時のみ、設定1も併用しますが、それ以外の日は設定2以上で運用しています」

中野「長期展望としては、今後の配分はどう変化するでしょうか?」
A店長「新型コロナの感染状況によるんでしょうが、再度の自粛さえなければ今後も同様の配分で営業を続けられると思います。ただし、ウチみたいな店は少ないと思うんです」

中野「と、言いますと」
A店長「賃料をはじめとする固定費は、数百万から千万単位で掛かっていますから、多くのホールはそれを補填する必要があります。しばらくは新台を始めとする機種の入れ替えもできないでしょうし、出玉を還元することも難しいでしょうね」

中野「確かにそうかもしれませんね」
A店長「最も怖いのは業界全体が抜き気味の営業になることによって、負け疲れたお客様が打ち控えてしまうことですかね」


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A店は土地・建物が自社物件であったため、自粛による損失は少なかったようですが、多くのホールはとてもまともに出す状況にないとA店長は語っていらっしゃいました。

打ち手目線で言えば、店舗の損失まで把握するのは難しいでですが、店舗内の出玉をチェックすることはそれほど難しくはないでしょう。

自粛前と出玉状況が変わっていない…そんなホールは、損失が少なかったのではないでしょうか。そして、そんなホールはジャグラーも打ちやすい状況にあることが、A店長のお話から導き出されるのではないでしょうか。

ホールサイドのジャグ雑感

中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。

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