初めましての人もそうでない人もこんにちは。こまどりと申します。ただのスロプロがひょんなことからこのサイトに記事投稿しております。
第1回からずいぶんと間があいたようだが、ジャグラーであった本当の話、第2回は俺が引き受けることに。全然キレイな話じゃないのであまり期待しないで読んでもらえればな、と。
※ジャグラーであった本当の話・第1回はこちら。
スロプロになる前に3年ほどサラリーマンをやっていた時の話
俺は公立高校→私立大学と順調に卒業し、中堅の家電メーカーに就職した。といってもそっち系の専門職や技術職ではなく、営業マンだ。はっきり言って誰でもできる仕事だと思って入社した。その会社にいた3年で「営業って本当に大変な仕事だな」と身に沁みまくったね。商品知識が山ほど必要。この時の影響か、パチスロの知識を頭に入れるのは比較的得意なほうだ。
その会社は良い意味でも悪い意味でもかなりオープンな社風で、マンガなんかでよく見る営業成績の棒グラフを社内の誰でも見られるようになってたんだよね。今月アイツ頑張ってんなー、みたいなね。
俺の営業成績についてはご想像にお任せするとして、その棒グラフをコピーして「パチスロ成績表」ってのを数人のスロ好きの連中で共有してたんだよね。なんだかんだで10人くらいの規模になってたかな。お、今月佐藤メッチャ勝ってんじゃん。うわー、田中の収支凹んでんなー。なんて感じで酒の肴にしてたわけだ。
スロ好き連中に夏がやってきた
夏と言えば甲子園。トトカルチョとか仲間内でやったことない? 俺は全然野球に詳しくないから参加してなかったんだけど、例のスロ仲間が「俺たちの甲子園はパチスロだろ!」と言い始めた。なにを言っているのか分からなかったが、そうだそうだと葉っぱをかけていたら…パチスロ甲子園が開幕される運びとなった。ルールはこんな感じ。
☆実戦期間は1ヶ月
☆1人1つ高校(打つ機種)を指名
☆ミニマム3万ゲームがノルマ
☆最終的に収支が一番良かった人が優勝
打ち始めと打ち終わりのデータ表示機の写真は一応撮っておこうとか、ジャグラーは高校選抜(シリーズで1校扱い)とか細かいルールもあったんだけど、それはまあどうでもいいか。
当時は5号機に片足を突っ込んでた頃だったかな? AT機やストック機も混在してて、押忍!番長(初代。ストック機)
北斗の拳(初代。ストック機)
吉宗(波の粗さ歴代1位の呼び声も高い爆裂ストック機)
あたりもまだホールにいたんじゃなかったかなと。
ジャグラーはゴージャグVとかファイナルジャグラー、ジャグラーTMあたりがまだ元気だったような。
機種については記憶が曖昧なので、間違っていても大目に見てくださいな。大事なのはAT・ストック機があった時代だったよってことだけなので。
こまどりジャイアンツ・1位指名は…
みんなならどの機種を選ぶかね? 野球のドラフトと同じように、指名がかぶったらクジ引きで取り合い、負けたほうは次の指名を…という流れ。設定狙いもハマリ台狙いもできる初代番長は人気だったなー。4〜5人が抽選に参加していた気がする。
そんな中、俺が1位指名したのはジャグラー。
指名した理由は3つ。
☆近所に高設定の据え置きが狙える店があった
☆ツモった時に閉店までゲーム数を稼げる(ノルマ対策)
☆大きなマイナスを喰らうような負け方をしない
ジワジワ右肩上がりにプラスを重ねられる自信があったんだよね。実際、パチスロ甲子園で負けてもパチスロ収支はプラスになるだろうなと思ってたし。
ストック機とかはノルマがネックになる。天井狙いで打ち始めたら2万入れてバケ単なんてのも少なくない。さらに言うとドラフトの競争率が低いだろうなってのも選択理由だったりもするんですな。
さて実戦が始まりました
最初の1週間ほどは吉宗だったかな? メチャクチャ荒い機種を打ってたヤツがスタダ(スタートダッシュ)をキメて、「ああもうコイツが優勝じゃん…」みたいな空気になってた。一方のこまどりジャグラー高校はプラスを刻んでいるものの中間位置にいた。もちろん全員が勝っているワケではなく、そんなにレベルの高い争いではないことをここでお知らせしておこう。
中盤以降の吉宗は乱高下しながらプラスを減らしていったので、当初の俺の思惑通りの展開になったかな。自分の収支以外は。まぁ負けて元々だったからパチスロでプラスになってればいい。
最終的な結果は…!?
残り3日となった時、俺はトップ争いをしていた。1位と5万差くらいの3位。仕事の都合上、実戦できるのはあと1日。最終日が土曜日なので、ここは金曜の仕事帰りに閉店下見をして高設定台を確認し、翌朝に据え置き狙いだなと。あ、ちなみにこの時はまだルールがぬるくて、夜になると「高設定確定札」なんてのが台の上に刺されたりしてたのよ。もちろん札の信頼度は店によってマチマチだったけど(笑)。この店はサメ(4)・エビ(5)・アンコウ(6)の札が刺さったんだけど、実際は「設定4以上」「5以上」「6」って感じの意味合いで使われてた。アンコウはめったに出なかったので、狙うはエビの据え置きだ。
決戦の土曜日。
俺はジャグラーVに座り、朝から据え置きを確信! 終日ブン回す運びとなった。どうせ優勝なんかしないし、優勝賞品を出してもマイナスにならなければいいか…なんて1ヶ月前に思っていた俺はどこへやら。最終日に優勝争いをしているとなると自然と力が入ってしまった。こんなガチガチの立ち回り…もはやスロプロじゃんね。4号機ジャグラーの設定5か6だよ? 優勝優勝大優勝だよ。
…1000枚も出なかったよ。
試合に勝って勝負に負けた。そんな気分だったが、まさかの上位2人が揃ってタコ負け。俺はジャグラーで優勝した。
優勝賞品
こんなくだらない話を長々と読んでくれてありがとう。最後に気になるであろう優勝賞品は、「それぞれから焼肉奢り」だったのだ。10回前後も焼肉を奢ってもらえるのだ。好きなだけ頼んでいいのだ。これはしばらく夢のような生活が送れるなぁなんて思ってたんだけど、結局オゴってくれたのは1人だけだった。2人目に声かける前に俺が会社ヤメちゃってね。まぁジャグラーでいっぱい勝ったからヨシとしよう!
ジャグラーであった本当の話
ジャグラーであったエピソードを当サイトのライター陣がリレー形式風にお送りするコラム。連チャン、ハマリ、変な客などジャグラーに関する各人のコラムをお楽しみ下さい。