初めまして、中野和彦と申します。当コラムは私の持つ人脈を駆使して、ホール店長の考え方や設定配分を読者の皆様に知っていただくという内容のコラムです。インタビューした内容をなるべく脚色することなくお伝えしたいので、会話文が主流となることをご了承願います。それでは、ホール取材がなぜ重要であるのか、まず私個人の見解を語っていきたいと思います。
スロットで勝つためには相手を知ること…。つまり、ホールの設定担当者が(多くの場合はホール店長となるため、以降は設定担当者を店長と表記します)、機種の特性やメインとなる客層、想定する稼働・利益等々をどのように捉え、その機種をどのように運用するのかを知ることが重要になります。とは言え、一般の打ち手が設定状況を把握することは不可能に近く、ましてや店長が当該機種や店舗全体をどのように運用するつもりなのかを知る術はないでしょう。そこで、打ち手の一助になるべく、ホール店長に取材を敢行し当該機種に対する考え方や、ズバリ今後の予定配分等をレポートしていきたいと思っています。
ただし、注意していただきたいのは、あくまでも個別店舗へのインタビューであり、掲載する内容は必ずしも業界の一般常識ではないということ、某店舗・某店長一個人の考える運用・設定配分であることは、くれぐれもご理解いただけるようお願いします。
第1回目となる今回は、いわゆるイベント(特定日)時のジャグラーシリーズの扱いについてです。
インタビューに応じてくれたのは、都内の大型店舗で(パチンコ併設店・スロット設置台数500台以上)、立地は駅前、客層は学生・サラリーマン・専業・初心者と幅広い店舗です。
中野「よろしくお願いします。今回は、イベント(特定日)時のジャグラーシリーズの扱い方について伺います。まずは、イチ押しのイベント(特定日)はどんなタイプで、頻度はどのくらいでしょうか?」
店長「○の付く日がメインで、○・1○・2○日、つまり月3回ですね。他にも機種毎やコーナー毎に細かいモノはやっていますが、ここぞってのはこの3回ですね」
中野「機種毎やコーナー毎のイベントがあると言うことは、ジャグラーに特化したイベントもあるということですか?」
店長「ジャグラーオンリーのイベントはやってないですね。むしろ、ジャグラーはできるだけイベントや日程に左右されない、聖域であるというイメージを付けたいので」
中野「ということは、月に3日あるという大きなイベント日も、ジャグラーは対象外ということでしょうか?」
店長「本来はそうしたいんですが、○の付く日はお客様が期待して来店されるので、通常営業と全く同じというワケにはいかず、出すようにしています」
中野「具体的にはどのような配分ですか?」
店長「高設定を増やすのは控え、ベースを上げる感じですかね」
中野「シリーズによる設定の使い方に差はありますか?」
店長「専業やセミプロっぽい人、つまりイベント日以外に来店してくれないような人は、概ねマイジャグシリーズに座るんで、それは高設定を控えめにして、アイム系やゴージャグに設定6を多投します。店側としても、普段来てくれてお金を落としてくれる常連様に出来るだけ還元したいので」
中野「なるほど。でも、数ヶ月その配分を繰り返すと、今度はアイムやゴージャグ系が荒されませんか?」
店長「アイムに座る上級者は皆無に等しいですね。105%では満足できないのかも知れませんね。マイジャグの設定5と同等ですしね」
中野「マイジャグの稼働を落としてしまう危険性はありませんか?」
店長「設定4はソコソコ使うので、稼働が落ちることは今のところありません。設定6を全く使わないわけじゃないですしね。通常営業でも設定6は使いますから。イベント日に限って極端に上げることはしないってだけなので」
中野「アイムも視野に入れて立ち回れということですね」
店長「イヤイヤ、しっかり立ち回る上級者がアイムにこられると困るんですよ(笑)」
中野「そうでしたね。今日はありがとうございました」
ジャグラーはイベント対象外というホールも散見できますが、対象としているホールも少なからず存在しています。ただ、そんなホールでも機種毎に配分を変える可能性は十分にありますのでご注意を!!
ポイントは専業と常連の比率、そして出玉率です。打つホールで、アイムの設定6とマイジャグの設定5、どちらがツモりやすいのかを考えてみてください。仮に設置台数が同じで、アイムの6とマイジャグの5が同数だったら…当然、ライバルの少ない前者の方がツモりやすい…のかもしれませんね。
ホールサイドのジャグ雑感
中野和彦が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。