アイム、マイ、ファンキー、ハッピー、ゴーゴー。
今のホールには多くのジャグラーが存在している。
そして、どのジャグラーにもいえる共通点は、BIG確率にあまり大きな設定差はないがREG確率は顕著なので、低設定ほどBIGに偏りやすくなる。
ホールで多用されている設定はもちろん低設定なので、普通に考えたらBIGに偏っている台が多くなる。
…はずなのだが、確率の悪戯か、ピエロの気まぐれか、REGに思い切り偏ることもある。
いわゆる、“REGラー(レグラー)”現象だ。
以前にも説明したが、私はこのREGラー状態の台は避けている。
例え設定差の大きいREG確率がぶっちぎりで良かったとしても、設定差の小さなBIGが上手く引けていないのであれば飛びついて打とうとはしない。
その理由は、経験上「REGラー状態は長く続く」それが私の考えだからだ。
で、先日の話。
いつものように良さげなジャグラーが空いていないかとうろうろしていたら、とあるファンキーを見つけた。
BIG:0回、REG:4回。
見事なREGラーだ。なので、いつも通りスルーするつもりだったのだが、ふと履歴を見てみると
撮るのに失敗して分かりにくいが、REGしか表示されていなかった。
このデータ表示器は過去7回分の履歴しか表示されないので、専用サイトで昨日の履歴を確認してみた。
すると、4連続REGが起きたあとに心が折れたのかそこでヤメて、そのまま閉店を迎えていた。つまり、昨日から数えると8回連続でREGということになる。
現在のREG確率は1/153と設定6よりも優秀なのだが、昨日から続いているこの圧倒的なREG連を嫌ってか空き台になっていた。
自分も最初はスルーするつもりでいたのだが、何故か「このREG連をどれだけ伸ばせることができるか」そんな好奇心に駆られて着席した。
一応、前日のボーナス確率から推測すると中間設定以上はありそうな感じ。
REG連が前日から続いているということを考えると、「ジャグリズムは変わっていない=据え置き」の可能性が十分にある。
だが、今回は設定狙いではなくREG連の伸ばしたいという期待値全無視の立ち回りだ。
これは“今日の収支”を追うのではなく、“自分の限界”に挑戦するという人生の戦いでもある。
目指すは「BIG:0回、REG:10回以上」、そんな立派な(?)な履歴を作り上げることだ。
もし、これが達成できたらきっと私は成長するだろう。自分の殻を破って億り人達成なんて朝飯前だろう。億の向こう側の世界を見ることができるかもしれない。
いつもはBIGに期待してジャグラーを打つが、今回はREG。違う気持ちでジャグラーと対峙する、なんだか不思議な気分だ。
もしかしたら、とんでもない記録を樹立してしまうのではないか。そんな予感もした。
すると、ペカリ。
さぁ、ここから私のジャグラー伝説が始まる。
いや、神話が始まるかもしれない。
……BIG。
しかも、めっちゃハマってのBIG。
なんだろう、私は何のためにこのファンキーを打ったんだろうか。そんな切ない気持ちに包まれた。
だが、いつまでも落ち込まずに「きっとこれでREGラーの陰我は解き放たれたかもしれない」と前向きに気持ちを切り替えた。
この姿勢には自画自賛したくなる。
やはり、向き不向きより前向き、ポジティブな思考が素晴らしい結果を掴むのだ。
全ノマレして撤退。
圧倒的敗北、無惨すぎるほどの敗退となった。だが、何も起きなかったわけではない。
残りコインが2枚になったときに2枚掛けで打ったら、14枚の払い出しとなるブドウが引けたのだ。
しかもこれが2度もあった。
そのおかげで、BIG1回の出玉で300G以上回すことができた。
きっとこの14枚ブドウの連続は吉兆だ。
明日の勝利に繋がるだろう。
どんなに苦境に立たされても一筋の光を見つけ出すことができる、そんな私はやはり億り人になるに相応しい人物だろう。
目標を達成できず、しかも負けたけれど、そう再確認できた貴重な1日だった。
なお、閉店後に自分のヤメた台のデータを確認してみると、見事なV字回復しており、昨日と同じぐらいのボーナス確率に収まっていた。
ジャグラー投資家の華麗なる日常
自称・ジャグラー投資家であるゴーゴーマン・サックスが、リアルな高設定狙いのほか、ジャグラーオリジナルの立ち回り「ジャグリズム」「波読み」などを披露する実戦メインのコラム。一般的にはオカルトと言われる立ち回りがどのような結果をもたらすのかが見ものである。