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ここ最近のホール取材でパチンコ・パチスロ店に思うこと【ホールサイドのジャグ雑感♯74】

2023年8月20日

パチスロの動画も視聴するし、パチスロコラムも読む中野和彦です。

某ニュースサイトには時々パチンコやパチスロのコラムが取り上げられるのですが、この間読んだコラムが印象的だったので紹介しておきます。

パチスロの遊技人口減少の要因として、YouTubeなどで観られる無料動画の存在が大きいのではないかと記載されていました。

ネットの掲示板にそのような意見が飛び交っているというのですが、要は無料動画を見ることで満足して実際にホールへ行かなくなっているというのです。

しかし、私に言わせていただくと動画の内容に問題があるのではないかと思っています。


※写真はイメージです

演者さんが一生懸命頑張っていらっしゃるのは重々理解しておりますが、ボロ負けに終わっている動画が多すぎるように思います。

私自身、6.5号機やスマスロを打ちたいと思うのですが、動画で予習すると「これは流石に打てないな」と思ってしまうほどの負債額で終えています。

実際、動画を見て打つのをヤメた機種は1機種や2機種ではありません。特にスマスロは多いです。現状、まともに打てるのは北斗ぐらいではないでしょうか。

一定の負債額を超えてしまった動画は、ユーザーの打ち気を削がないためにお蔵入りということも考える必要があるのではないかと思っています。

 さて、今回は近頃の取材で感じる事を綴りたいと思います。

最近は、取材をしていて新鮮さや斬新さを感じることがほとんどありません

お話を伺わせてもらうホールに大きな差がなく、概ね似たようなお話を伺うことが多いからだと思います。


※写真はイメージです

ジャグラーの設定状況はざっくり言うと、

ファンキーとハッピーは抜き営業でマイジャグはメリハリで高設定も使う。アイムはマイジャグに準ずる使い方でマイルドに遊ばせる感じ

と、こんな感じです。

「なぜ多くのホールで似たり寄ったりの営業方針になるのか」と突っ込んだ取材をすると、一部の店長からこんな言葉が聞かれます。

コンサルタントの方針がそうだから

コンサルタントが入っているホールはもちろんですが、そのセミナーに参加したホール、WEBから情報だけを抜き取っているホールもあります。

それによって情報は共有化、さらには一元化されてしまっています。


※写真はイメージです

コンサルタントの言わんとすることは分かります。

アイムやマイジャグは高設定になるほどBR比率が均等になる傾向がありますが、ファンキーとハッピーはBR比率に大きな設定差がない

したがって、REG確率やBR比率から設定推測が難しいと言われています。

設定推測が難しい機種と、比較的容易な機種に高設定を投入するのはどちらが効果的か…。お客様に伝わりやすい後者に投入したほうが良い。

そんな理由から、ファンキーとハッピーは設定1・2、あるいは設定2・3で流すホールが多いんです。

確かに、この理屈は筋が通っているし、言われている理論は何一つ間違っていません。

間違っていませんが、それを履行して多くのホールが成功しているでしょうか。そんなことはありませんよね。


※写真はイメージです

特に私が取材させていただいている中小チェーンや個人店は、ファンキーとハッピーのシマがお寒い状況になっているところが多いです。

理論・理屈が正しかろうが、結果が伴っていないのであれば、なにか手を打つ必要があるのではないかと素人考えでも思うのですが…。

幸い、広告規制も緩和されたのだから、何らかの手段でジャグラー推しのアピールもできるはずです。

もちろん、これまで通りマイジャグ推しでも良いですし、アイム・ゴージャグ推しでも良いと思います。


※写真はイメージです

ただ、同じことをやっても大手には敵わないのだから、特徴のある施策を取ったほうが良いと思っています。

もちろん、必ずしも「ファンキーとハッピーを推せ」ということではありませんし、ジャグラー以外に活路が見い出せるのならそちらを優先するべきでしょう。

“どの店に行っても設定状況は一律”

個人的にはコレが一番の問題だと思うのです。

今で言うと、北斗とカバネリと新台系のスマスロ。ほとんどのホールが推しているのはこの辺りでしょう。

設備や接客など、あらゆる部分で大手に後れを取っているのに設定も大手に準ずる配分では、お客様が中小ホールへ行こうとはなりません。

来店動機を喚起するためにも、特徴のあるホール創って設定配分を志してもらいたい。


※写真はイメージです

そのツールとしてジャグラー、特に他店が力を入れていないファンキーやハッピーの取り扱いを上位にする価値があると思っています。

もちろん、それがホールに定着するには時間が掛かるし、努力が報われないこともあると思います。

しかし、敢えて厳しいことを言わせてもらうなら、大手に追随した末に犬死するより、なにか仕掛けた方が生き残る可能性は高まるのではないでしょうか。

今回は読者様へと言うより、ホール関係者に向けた文章になってしまいました。次回はいつものインタビュー取材に戻る予定です。

ホールサイドのジャグ雑感

中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。

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