コロナ禍を境に神経質になってしまった中野和彦です。
コロナ禍前までは、潔癖症と言われるほど神経質ではありませんでした。
誰が触ったか分からないスロットのレバーや停止ボタンに触れることも気に止めなかったし、友人や知人であれば飲み物の共有も気になりませんでした。
しかし、コロナによってマスク着用やアルコール消毒が日常化してからというもの、それが当たり前になってしまったように感じます。
未だマスクを外すことに抵抗を覚えるし、外出先でアルコールがあればワンプッシュしてしまいます。
そして、あらゆる部分で神経質になってしまったというか、よく考えたらこれってどうなんだろうと思うことがたくさん出てきて…。
まず、おにぎりや寿司など、素手で料理する食事が食べられなくなりました(ゴム手袋でなら大丈夫ですが)。
また、自分で飲むペットボトルでさえ、一旦口に付けると菌が増殖しているのではないかと思うようになり、直飲みはせずにコップを使うようになりました。
どちらかと言うと、がさつだった自分がこんな神経質になるなんて…。時が経てば、以前のような良い意味でアバウトな人格に戻れるのでしょうか?
少々不安です。
では、本題へ…。
今回は、均等(中間メインで遊ばせる)設定とメリハリ設定について考えてみたいと思います。
お話を伺ったのは、首都圏のX店。
アイムとマイジャグを多く抱えており、ファンキーとハッピーは何れも約10台といった規模のホールです。
※写真はイメージです
中野「よろしくお願いします。唐突ですが、ジャグラーの設定は均等かメリハリ設定のどちらですか?」
X店長「本当に唐突ですね。基本的には設定2ベースなので、均等に近い感じですかね…。イヤ、でも違うな」
中野「違うということはメリハリですか」
X店長「そんなに、はっきりはしていないですね」
中野「もちろん、ザックリとでいいんですが」
X店長「通常営業は、設定2ベースで設定3と4を数台…。これって、均等になるんですか」
中野「まあ、均等に近いんじゃないでしょうか」
X店長「でも、機種によってちがうしなぁ~」
中野「さっきの設定配分は、機種で言うと何でしょう」
X店長「マイジャグですかね」
※写真はイメージです
中野「他の機種はどうでしょう」
X店長「アイムは近いけど、全台設定2の時もあれば、全台設定3の時もある。日によって違います」
中野「ファンキーとハッピーはどうですか」
X店長「基本的に設定1と2をベースに、設定4を1台ってところですね。でも、設定5を1台使って残りは設定1とかです。カチっとした決まりはないです」
中野「どちらかというと、ファンキーとハッピーはメリハリに近いんですかね。イベントのときはどうですか」
X店長「ジャグラーに特化したイベントは、高設定を使って均等にしますね」
中野「設定配分はどうでしょう」
X店長「アイムは設定3ベースで、設定5・6を複数台。マイジャグは設定2ベースで、設定5を数台、設定6を1台って感じです」
中野「ファンキーとハッピーはどんな感じですか」
X店長「設定2・3・4を均等って感じですね」
中野「ジャグラーに特化していないイベントは、どうなんですか」
X店長「通常営業と同じベースで、設定4を5に変えるって感じかなぁ。ファンキーとハッピーは通常営業とほぼ一緒です」
※写真はイメージです
中野「イベントという大きな括りは一緒なのに、なぜ設定配分を変えられるんですか」
X店長「客層の変化に対応するという意味合いが大きいですね」
中野「具体的に聞いてもよろしいでしょうか」
X店長「ジャグラーに特化しているイベントはそれほど積極的に宣伝していないんです。それに対して、店全体のイベントはかなり派手に宣伝しています」
中野「宣伝の仕方が違うと、客層が変わりますか」
X店長「宣伝が行き届くと上級者が集まります。稼働が上がるのは良いんですが、できればジャグラーのシマは荒らされたくないんです」
中野「店全体のイベントはスマスロとか6.5号機が中心になるんですね」
X店長「ですね。ジャグラーイベントはできる限り常連さんに還元したいんですけど」
中野「そうなっていないんですか」
X店長「上級者が集まるようになっちゃって…」
中野「でも、上級者が回しても常連さんが回しても店としては問題ないんじゃないですか」
X店長「中野さんも分かると思いますが、上級者はほぼイベントにしか来ないんです。一方、常連さんは通常営業日にも来てくれるため、より大事にしたいんです」
※写真はイメージです
中野「だとすると、今後の設定配分が変わる可能性はありますか」
X店長「店全体もそうですし、ジャグラーイベントもそうですが、ベースを上げつつ設定5と6を減らして設定4を大量に投入するパターンを考えています」
中野「その配分の狙いは何でしょう」
X店長「上級者は設定6を狙ってきますので、少しでもネガティブ要素があると台を離れます。それらを常連さんに打ってもらえれば、勝ってもらえるかなぁってね」
中野「なるほど。上級者を排除して常連さんに還元するということですね」
X店長「均等かメリハリかでいうと、今後は中間設定の均等って感じです」
中野「参考になりました。ありがとうございました」
最後に今回のテーマ「均等とメリハリ」を聞くに至った経緯をお話しします。
※写真はイメージです
「設定6を使うとその分、設定1を使わざるを得なくなり、結果的に稼働を下げてしまう」
そんな話を複数の店舗で伺い、最近は設定6の台数が減っているとの情報を得たので調査してみようとなりました。
X店長さんのお話もまさにドンピシャで、全体の稼働を上げるために設定1と6を排除する方向にありそうです。
1度の実戦で勝てる額は減りそうな気配がしますが、勝率は上がりそうと推測できます。
これをどう捉えるかは打ち手によるんでしょうが、全体の稼働が上がることで、ベースが高いまま設定6を使える状況になることを願って止みません。
ホールサイドのジャグ雑感
中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。