今でも大谷翔平選手を始めとする、MLB侍ジャパンメンバーの試合を追い続けている中野和彦です。
大谷選手が今年から使用していることで話題となったニューバランス製のスパイク。当然、日本でも大ヒットが予想され、仕入れた業者もたくさんあったそうです。
ところが、公益財団法人日本高等学校野球連盟(高野連)が、大谷モデルを用具規定に抵触すると発表、公式戦での使用が事実上できなくなりました。
ちなみに、WBCで一世を風靡したペッパーミルパフォーマンスも、高校野球では禁止されているそうです。
少し前までは坊主頭を半強制していたり、たった一人の不祥事で出場停止という慣例があったりと、高野連の方針には首をかしげたくなることがたくさんあります。
高校生らしくというのが、根本の精神らしいのですが、審判の判定に喰ってかかるぐらいの方がよほど高校生らしいと思うのは私だけでしょうか。
それから、嘘であってほしいと思うのですが、高野連による規定違反は外資系が狙い撃ちされやすいという噂がネット界隈では囁かれています。
高校球児を利用して収益を得ている団体が、そのような黒い利権に絡んでいないことを願うばかりです。
では、取材の話に入ります。
今回は、設定状況が良くないと囁かれているファンキージャグラー2とハッピージャグラーVⅢついて取材してきました。
取材対象は首都圏のA店。設置台数はマイジャグ>アイム>ファンキー>ハッピーの順となっています。
メインはマイジャグといった感じで、ファンキーとハッピーは若干元気がないように映っていました。
※写真はイメージです
中野「よろしくお願いします。今日はファンキーとハッピーの扱いについて伺いたいと思っています」
A店長「よろしくお願いします。マイジャグの話ではないんですね」
中野「ということは、マイジャグがメインですか」
A店長「そうですね。通常営業もイベントでもマイジャグが中心になります」
中野「ファンキーやハッピーには高設定が入らないと」
A店長「そんなことはないですが、あくまでもマイジャグを優先するということです」
中野「その理由はなんでしょうか?」
A店長「一番は設置台数ですね」
※写真はイメージです
中野「台数が多い方を優先するということですね」
A店長「そうですね。5~6台設置の機種に高設定を1台入れてしまうと、他に高設定はないと判断されることが多く、他の台の稼働が止まってしまうんです」
中野「わかる気がします」
A店長「ところが、大量設置機種に高設定を入れた場合、あと数台、もしくは並びでの投入かと考えてくれて、稼働が落ちないことが多いですね」
中野「そうかもしれませんね」
A店長「むしろ、稼働が上がることすらありますよ」
中野「必然的に設置台数の多い機種に高設定が使われやすいということになるんですね」
A店長「あとは、機種特性ですね」
中野「と言いますと…」
A店長「よく言われるBR比率の問題です。マイジャグとアイムは設定6のBR比率が1:1でしょ」
中野「そうですね」
A店長「ところが、ファンキーのBR比率は1:0.84、ハッピーのBR比率は1:0.88なんですよ」
※写真はイメージです
中野「この差がどのような影響を及ぼすんでしょうか」
A店長「簡単に言えば、高設定を使ってもお客様に伝わりにくいことです。REG確率を中心に設定を看破する人が多いので、店側的にはREGが付いて欲しいんですよ」
中野「ファンキーやハッピーはREGが付きにくいと」
A店長「BIG偏向型ですし、設定差も小さめなのでね。どうせ使うなら、REG回数が付きやすいマイジャグとアイムを優先したくなります」
中野「なるほど。設定6を入れて伝わらなかったら意味ないですもんね」
A店長「そうなんです。あとは、ファンキーもハッピーもスペックが高めなので、アイムの方が気持ち的に楽というのもありますね」
※写真はイメージです
中野「マイジャグの方がスペックが高く、お店の負担も大きいと思いますが、そこら辺はどうでしょうか」
A店長「マイジャグはそれに見合った稼働がありますし、打っている本人はもちろん、周りにも高設定投入が伝わりやすいですよね」
中野「確かにそうですね」
A店長「ところが、ファンキーやハッピーは高設定でしっかり出たにもかかわらず、REG回数を気にする人が多いため、高設定だと伝わらないことがあるんですよ」
中野「なるほどですね」
A店長「おまけに爆出ししてる周りの台は稼働が落ちるパターンが多いので、この2機種は高設定が使いにくいんです」
中野「結論としては、勝ちたければマイジャグとアイムを打っておけ…ということですね」
A店長「ただ、ファンキーとハッピーをブチ抜いてしまうと、稼働がガタ落ちになって店側が困りますからね」
中野「ファンキーやハッピーを厚くする日もあると!!」
A店長「まあ、最低限の稼働はキープしないと…」
中野「どんな日に高設定が使われやすいんでしょうか」
A店長「もちろん、月イチレベルのアツいイベントが多いんですが、ローテーション的な考え方もします」
※写真はイメージです
中野「と言いますと」
A店長「前々回はマイジャグ&アイム、前回はマイジャグ…みたいに続いたあと、次回はアイムとファンキーにしてみようとかですね」
中野「割合的にはどうでしょうか」
A店長「マイジャグ3回に対して、ファンキーとハッピーは1回といった感じです」
中野「イベント対象にマイジャグ、アイムが続いた時、次回がチャンスということですね」
A店長「確実ではありませんが、その傾向が強めです」
中野「ありがとうございました」
※写真はイメージです
ファンキーとハッピーは設定が渋いという巷の風潮に一石を投じたく、A店長に質問をしてみたんですが、残念ながらその風潮はあるようです。
ただし、ファンキーとハッピーの稼働が落ち過ぎるのは困るので、一定のペースや稼働低下の兆候が表れたら高設定を使うというホールもあるみたいですね。
設置台数が多い機種に高設定を優先して入れるというのは、設定管理者の定石。
そのため、ファンキーやハッピーの設置が多いホールなら、この2機種を攻めていいかもしれませんね。
ホールサイドのジャグ雑感
中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。