設定を狙うなら遠出の必要はあるがそこまでの時間はない、ジャグリズム狙いできそうな台も見つからない。
でも、ジャグラーが打ちたい。
そんな日は地元の小さなホールでまったりとリラックスするのが一番だ。
掛け持ち遊技する人はいるし、店員が目の前にいるのに整理券を知り合い同士で交換する人もいるし、ジャグラーのシマが常連の年配者たちのサロン化してる。
…など令和のホールとは思えない雰囲気が漂っているけれど、そこがまた魅力でもあったりする。
それに設定5・6には期待できないが、間違いなく中間設定は使っているのでイイ感じに遊ぶことができるのもグッド。難しいことを考えず、頭を空っぽにしてジャグラーを打つならもってこいのところだ。
今日はどのジャグラーにするかと迷ったが、プレミア演出を見たい気分だったのでファンキー2の前に着席。
BIG:3回、REG:4回、合算:1/128
頭を空っぽにして…とはいったものの少しでも良さげな台を選んでしまうのはスロッターの性だろう。
GOGO!ランプの光に癒されながら、ふと考えた。
思えば、このホールは謎に包まれている。
一時期、近くに巨大なスロ専があったり、大手チェーンのホールがあったりして、どちらもイベント時には大行列ができて飛ぶ鳥を落とす勢いがあった。
だけれども、今も営業を続けているのはこのホールだけだ。強者必衰とはまさにこのこと、まったくもって世の中何が起こるか分からない。
さて、このホールだけが生き残れた理由は何だったのだろうか。
毎朝に大行列ができている…というわけではなく、むしろ、お客の数は少ない。
一応、7の日を強くはしているけれど、それでもお客の数はたかが知れている。過疎というほどではないが、お世辞でも繁盛しているともいえない。
それに、みなし機撤去、5号機時代到来、6号機時代到来と時代の節目節目で素人目にもピンチにしか映らない稼働状況もあった。それでも閉店することはなかった。
どうして生き残れたのかが分からない。
小さなハマリが何度かあってボーナス確率は1/142と落ちてしまったが、BIGに偏ったジャグ連が発生して下皿いっぱいの1000枚弱。
まだまだ高設定の可能性がある数値ではあるが、既述の通り、設定5・6にはあまり期待できないホールなので、良くても中間設定だろうと推測してここでヤメ。
どんな展開になっても心置きなく勝ち逃げができるのもこのホールの魅力でもある。
で、プレミア演出は1回も見ることはできなかったものの勝利できたので結果オーライ。
実戦中、そして帰路についているときも「どうしてこの小さなホールが生き残れているのか」をずっと考えたが、結局、納得のいく答えには辿り着かなかった。
店員と常連が仲良く話しをしているし、お客の年齢層も年配者がメインであるが若い人も混じっているので、地元住民から愛されているホールなのは間違いない。
だが、それだけで経営が成り立つほど世の中は甘くないだろう。
経営者がパチ・スロに思い入れがある? ホール経営の秘訣がある? ホール以外のところで爆益を出している?
考えれば考えるほど分からない。
謎は多いけれど、“名店”と称されたところでもシャッターを閉めていることが珍しくない昨今。とくに昔ながらの小さなホールは絶滅危惧種になりつつある。
そんな状況でも地道に営業しているこのホールはいつまでも長生きして欲しいものだ。
ということで、勝ちを目指していない、いわゆる遊び打ちでも勝ってしまう私は勝利の女神から愛されているといっても過言ではないだろう。
そんな私が億り人になるのは必然、そう再認識できた1日でもあった。
ジャグラー投資家の華麗なる日常
自称・ジャグラー投資家であるゴーゴーマン・サックスが、リアルな高設定狙いのほか、ジャグラーオリジナルの立ち回り「ジャグリズム」「波読み」などを披露する実戦メインのコラム。一般的にはオカルトと言われる立ち回りがどのような結果をもたらすのかが見ものである。