企画

ジャグの騒音おばさん【Youは何しにジャグラーへ? 31人目】

2023年2月7日

昨今のパチスロ業界は、完全6号機時代の到来やスマスロの導入などが始まり、大きな変化が生じつつある。

しかし、常に変わらない存在がいる。そう、ジャグラーシリーズだ。

今日も全国のホールでは、シンプルなゲーム性や独特の連チャン性能などに魅了され、多くの人間がジャグラーのシマに集っている。

彼らが一義的に求めるものは、やはりギャンブルとしての成果だろう。

しかし、それぞれが抱える「事情」「背景」「性格」などを深掘りすれば、きっと金銭以外の「打つ理由」があるはずだ。

この企画では、自称ジャーナリスト・板橋北子(いたばしきたこ)がゲリラ取材を敢行し、「Youは何しにジャグラーへ?」と問う。

さて、今回はどんな物語が紡がれるのだろうか――。

 【Vol.31 ジャグの騒音おばさん】

■日時:2023年1月某日(火) 16:00
■場所:南東北・某県某市
■取材対象:AFさん(推定70歳・女性・無職)
※了承を得た上でインタビューしています(フィクションも含まれます)

――Youは何しにジャグラーへ?

「(精算ボタンを押す)ヘヒャへフォヘニャフニョ%$&#♪♫~!!」

――うわっ!! びっくりしました。ちょうどヤメるところでしたか?

「いや、オラまだヤメねぇぞ。この台、打ちてぇのげ?」

――いえ、そういうわけじゃ……。なぜ精算ボタンを?

「なぜって、常識だっぺよ。ボーナスを消化した後は一旦クレジットをオフにする。そうすれば連チャンしやすいんだ? 知らねぇのが、おめさんは」

――そ、そうですか。知りませんでした。

「で、要件は何だっぺな?」

――ジャグラーを打つ理由をお聞きしたくて。

「そりゃ、やっぱ勝てっからな」

――クレオフ攻略法で勝っている?

「んだ。3年前に常連の工藤さんからこっそり聞いてよ、そっからはもう……(精算ボタンを押す)ヘヒャへフォヘニャフニョ%♪♫~!!!」

――うおっ! 唐突なクレオフ! またボーナスを引きました?

「いや、なんだか悪い流れが来そうだからよ」

――クレオフすれば、いつでも流れが変わる?

「これはオラが独自に編み出した。そこそこ効果あんだぞ」

――頻繁にクレオフしていると、周囲の方に驚かれませんか?

「そうだなぁ。この前、隣で打っていた工藤さんに舌打ちされたっけな」

――師匠の工藤さんもイラつくほどクレオフしているんですね。

「関係ねぇべ。勝つためには周囲の迷惑なんて気にしちゃダメだっぺよ」

――さすがに公共の場所ですから、やりすぎるのは…。

「(押す)ヘヒャへフォヘニャフニョ%$&#♪♫~!!!!」

――ぐおっ!! 予期せぬタイミングで腰が抜けそうになりました。

「へへっ、この攻略法をやってると、周りの客が減って快適に打てんだ」

――もはや、他のお客さんへの嫌がらせでは?

「それなら、オラがいない店で打てば良いべよ? ほら、引っ越~し、引っ越~し、さっさと引っ越~し!! (ポチッ)ヘヒャへフォヘニャフニョ%$&#♪♫~!!」

AFさんに幸あれ。

Youは何しにジャグラーへ?

板橋北子(いたばしきたこ)がアポ無し取材を敢行し、ジャグラーを打っている人々に「Youは何しにジャグラーへ?」と問う、インタビュー形式のコラム。「ジャグラーを打つ理由」を聞き、ドラマチックな人間模様や波乱万丈の物語を紹介していく。

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