勝てない、スランプ、ついていない、そんな順風満帆と逆の状態からスタートした2023年。
どんなに苦しくてもジャグリズムを信じていれば報われる、そう考えていたのだが世の中甘くはなかった。
先日、昼過ぎに少し時間が空いていたのでふらりとホールに寄ってみた。
すると、思わず「何が起きたの⁉」といってしまいそうなスランプグラフのアイジャグが空いていた。
1300G弱しか回されていなかったが、BIG:11回、REG:7回、合算:1/69、と数値は異次元の領域。
そして、ボーナス履歴を見てみると「お見事」としか表現できない豪快なジャグ連。
ボーナス確率は良好、ジャグリズムも文句ナシ、ボーナスもBIGに偏ってビンビンにBIGウェイブを感じる、文句のつけようながないアイジャグだ。
ボジョレー・ヌーボー的な評価をするなら「10年に一度の最高のジャグラー」。
こんな理想的…いや、理想を大幅に超えているアイジャグなのに、どうして前任者はヤメたのか? どうして誰も座っていないのか?
ハマったからヤメた?
いや、120Gで捨てられていた。
お客が少なかった?
いや、8割ぐらい埋まっていた。
じゃあ、どうして?
頭の中は???でいっぱいになった。
いくら考えても答えは出なかったけれど、迷わず台をキープした。流石にこれを打たないのは、ジャグラーに失礼というものだ。だが、これが悲劇の始まりだった。
打ち始めると早々に
ペカリ
ペカリ
とイイ感じにボーナスに当たり、さらに
当たり続けて、見事にジャグ連に成功してあっという間に下皿はいっぱい。その後も勢いは止まらず、大きくハマることなくボーナスを引けてジャグ連も起きた。
REGに偏ってしまったが、それでもボーナスの軽さが尋常じゃなかったのでスランプグラフは右肩上がり。気付けば、余裕で1000枚オーバー。
前任者のヒキが尋常じゃなかったので、ボーナス合算は落ちてしまったがそれでも怒涛の1/82。
ここまで来れば、もう高設定はほぼほぼ間違いないだろう。設定6の可能性だって十分にある。
現在、夕方4時ごろ。閉店までまだまだ時間はいっぱい余裕がある。となると、やるべきことはひとつしかない。そう、ぶん回しだ。
私は全身全霊でレバーを叩き、閉店までぶん回して見事に勝利を収めた…といいたいところなのだが、少し前の文章を思い出して欲しい。
「だが、これが悲劇の始まりだった」
高設定と思われる台をぶん回して勝利したのなら、それは悲劇とはいわないだろう。では、その後、私はどうなったのか。
大ハマリ? 全ノマレ? 追加投資? いや、そんなちんけな悲劇ではない。コラム冒頭を思い出して欲しい。
「少し時間が空いていたのでふらりとホールに寄ってみたら」
そう、打つことのできた時間は少ししかなかったのだ。結局、私は1000Gほど回して1000枚獲得した。
だが、それ以上は打つことができなかった。快勝したのは嬉しかったが、「10年に一度の最高のジャグラー」そう感じたアイジャグを捨てなければいけなかったのだ。
少ししか打てないというのは打つ前から分かっていたし、正直、500枚ぐらい勝てたらラッキーかなぐらいの軽い気持ちで打ち始めた。
なので、この結果は万々歳といったところなのだが、「どうして、この日に10年に一度が訪れてしまうのだ」という気持ちでいっぱいになった。
投資…2000円
収支…+19000円
もし、閉店まで打ち続けていたらどうなっていたのか。もちろん、途中でハマリがあって苦しめられる場面はあったと思うが、
ここから逆噴射して負けるイメージはできない。もしかすると、この間の悪さもスランプのせいかもしれない。
ちなみに、自分がヤメたあとこのアイジャグはどうなったのか。気にはなったが、それをチェックする勇気を私は持ち合わせていなかった。
だが、もしチェックしていたら立ち直れなかったかもしれないので、これは最良の選択だった。
どんなに苦境に立たされていても選択を誤らない…。
この冷静さと判断力の良さがあれば、億り人達成は目と鼻の先といっても過言ではないだろう。
ジャグラー投資家の華麗なる日常
自称・ジャグラー投資家であるゴーゴーマン・サックスが、リアルな高設定狙いのほか、ジャグラーオリジナルの立ち回り「ジャグリズム」「波読み」などを披露する実戦メインのコラム。一般的にはオカルトと言われる立ち回りがどのような結果をもたらすのかが見ものである。