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年末年始の営業を終えたジャグラーの扱い方とは?【ホールサイドのジャグ雑感♯61】

2023年1月23日


※写真はイメージです

今の仕事は比較的楽しいし、転職を考えることはない中野和彦です。

リユース事業のQ.E.Dパートナーズという企業が、「過去に戻れるとしたら、もう一度今の会社に入社を希望しますか」という調査をしていました。

その結果、72%もの人が「希望しない」と回答。

理由としては、給料や残業などの待遇面に問題があるという声が多かった他、上司のパワハラなど人間関係を挙げる人も多かったようです。

このような記事を目にしたとき、雇用する側の経営陣は何を思うのでしょう。

ホールもイチ企業体ですから、従業員はもう一度現在の職場で働きたいと思ってくれているのか…。

福利厚生やパワハラの有無など、様々な要因を加味した上で、省みて頂きたいものです。

 さて今回は、年末年始営業が明けのジャグラーを調査。

お話が聞けたのは関東のα店。

中規模のホールでジャグラーの設置比率が約30%と多めのホールです。


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中野「よろしくお願いします。ジャグラーの現状をお伺いしてもよろしいでしょうか」
α店長「よろしくお願いします。ジャグラーは現状見直しているところですね」

中野「見直しですか。というと、年末年始は抜いていたということですか?」
α店長「イヤ、抜いたわけではないですが、特に力を入れていたわけでもないので」

中野「なるほど。きっかけはなんですか」
α店長「スマスロの稼動が思っていたより早く落ちてきて…。ジャグラーは稼動が非常に好調なんです」

中野「理由はなんでしょうか」
α店長「元々、年末年始はジャグラーの稼動が上がります。加えて、“スマスロ疲れ”とでも言うんでしょうか。お金がなくなる速度があまりにも早いようで、まったり打てる機種の稼動が上がっている傾向にあります」


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中野「なるほど、そこでジャグラーを再注力するということなんですね」
α店長「そういう流れですね」

中野「具体的にはどんな形で注力されるんですか」
α店長通常営業はベースアップが中心です。等価交換ですから設定1も使っているんですが、その数を減らして設定2と3を増やすといったイメージですね」

中野「イベント時はどうされるんですか」
α店長イベントによって変えます。シマごとに設定5・6を使ったり、オール高設定のシマを作ったり、設定5・6の塊を数箇所作ったりですね」

中野「それは、上級者に的を絞らせないためですか」
α店長「そういう意味がないわけではないけど、深く考えてないというのが正直なところです。バラエティに富んだイベントにした方が面白いかなって」


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中野「なるほど。では、具体的に機種ごとの扱いを知りたいんですが」
α店長「推している機種はないですね。先程も言ったように、今回はこの機種、この場所みたいな感じです」

中野「機種によって稼動は変わりますか」
α店長「今はハッピーの稼働が抜群です。台数が少ないということもあるんでしょうけど。次いでマイジャグ、アイムとファンキーは同じぐらいですね」

中野「厚くする機種や場所は、稼働に関係なくランダムに決めていらっしゃるんですか」
α店長「基本はそうですが、機種ごとやシマごとという内容にする場合は、ファンキーだけ避けがちですね」

中野「どういった理由でしょう」
α店長「まず単純に台数が少ないということ。機種ごとに高設定を入れてしまうと、ファンキーの高設定割合が他のジャグラーに比べ高くなってしまうからですね」


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中野「ハッピーも設置台数は少ないようでうが、ハッピーは高設定割合が高くても問題ないのでしょうか」
α店長「ハッピーは想像以上に初動が良くて稼働低下も見られないので、新台の頃と同様に扱っています」

中野「話しを戻しますが、ファンキーに関しては設置台数以外にも理由はあるんでしょうか」
α店長ファンキーは設定看破が難しいと言われているので、高設定投入のアピールに向かないんです。高設定を入れるのは、固定のファンに向けて還元するという意味合いが強くなりますね」

中野「だとすると高設定の絶対数が多くなるのは、設置台数が多いアイムとマイジャグになるんでしょうか」
α店長マイジャグが必然的に高設定の台数は多くなりますね。アイムは稼働が劣る分少なめです。ただ、ベースはアイムの方が高いかな」

中野「なるほど、参考になりました。またよろしくお願いします」


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高設定投入に関して機種による偏りをなくすために、イベント内容を変えているというα店長。

ですが、そんな中でもホールの特徴は出ており、設置台数が多くて稼働の高いマイジャグは厚めに使っているということでした。

また、ハッピーは導入から甘めに使っているとのこと。

まだ、市場全体の設置台数も少ないので、α店と同じようにハッピーを甘く使っているホールは多いのではないでしょうか。

ひとことで“ジャグラーのイベント”と言っても、全台系なのか機種ごとに高設定投入なのか、機種またぎを含めての塊なのか…様々な特徴があります。

そのため、イベントの特徴を察知することと、設置台数が多い機種や機種ごとの稼働率を把握しておくことが、勝率を上げるポイントなのかもしれません。

ホールサイドのジャグ雑感

中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。

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