企画

フーテンのジャグ【Youは何しにジャグラーへ? 28人目】

2023年1月10日

1996年12月に「初代」が登場してから26年。

令和の時代に移り変わっても、ジャグラーシリーズは常に多くのファンを魅了し続けている。

人気の要因を語る際、多くの人間は「シンプルなゲーム性」「ジャグ連における出玉増加の快感」などを挙げるだろう。

もちろん、それらは誰もが垂涎する最大の魅力だ。

しかし、人間の性格や嗜好は十人十色。多様性にあふれているこそ、ジャグラーとの「接し方」「打つ理由」「熱量」なども人それぞれで異なる。

この企画では、自称ジャーナリスト・板橋北子(いたばしきたこ)がゲリラ取材を敢行し、「Youは何しにジャグラーへ?」と問う。

さて、今回はどんな物語が紡がれるのだろうか――。

 【Vol.28 フーテンのジャグ】

■日時:2022年1月某日(火) 14:00
■場所:東北地方・某県
■取材対象:ACさん(推定52歳・男性・自由業)
※了承を得た上でインタビューしています(フィクションも含まれます)

――Youは何しにジャグラーへ?

「お嬢ちゃん、暇なのかい?」

――え? いや、これも仕事の一環でして。

「へへっ、そうか。昼間っからパチンコ屋でフラフラして、おいらと同じ人種だな」

――ちなみに、ご職業は?

「まぁそうだな、自由業ってとこか。全国あちこちに行って商売してる」

――何を売ってらっしゃるんですか?

「そらぁ色んなものを売るよ。最近だとリンゴやイチゴが多いな。ほら、たまに軽トラを道端に置いて果物を売ってたりすんだろ? あれみたいなもんだ」

――ということは、果物屋さん?

「いや、良いブツが手に入れば、何だって売る。果物だけじゃなく、仏壇だろうがスニーカーだろうが、な。ヘヘッ」

――……珍しいお仕事ですね。で、なぜ今日はジャグラーを?

「暇つぶしだよ。全国どこに行っても、大体ジャグラーは置いてあんだろ? おいらみたいなもんには、パチ屋で一番安心できる台なんだ」

――勝ち負けは関係ない?

「バカ言っちゃいけないよ。負けても良いなんて考えながら打つヤツ、どこにもいやしないだろ? 暇つぶしだろうが何だろうが、男なら勝利を目指すのみだ」

――そりゃそうですよね、失礼しました。

「いいってことよ。それに今日はちょいと懐が寂しいからさ、一発出してやろうと思って張り切ってるんだ」

――懐が寂しいとは、ご商売がうまくいっていない?

「いいリンゴが手に入ると思ってたら、あの野郎がヘマしやがってさ。参っちゃうよ」

――あの野郎がヘマ?

「いや、こっちの話だ。とにかくさ、売るもんがないから暇だし、金の回りも良くないってこった」

――大変なお仕事ですね。

「毎日、朝から晩まで頑張っている労働者諸君とは違うからな。自由な分だけ、しんどい時期もあるもんさ。お嬢ちゃんの仕事もそうだろ?」

――似ている部分はあるかもしれません。

「おいらの見立ては当たってたわけだ。どうだい? 似た者同士、商売を一緒にやらねぇか?」

――いきなり言われても、私にはできませんよ。

「んなこたぁねぇ。割が良いんだよ、おいらの仕事。ちょいと特殊なところからブツを仕入れるからさ」

――割は良いけど、仕事がない時期もあると。

「……まぁ、そうだな。そんときは、ジャグラーを打って勝てば良いだろ?」

――ジャグラーで負けたら、さらに苦しくなりますね。

「だけどさぁ、仕事もジャグラーも一発の夢があるじゃねぇか」

――今の仕事をしていたほうが得な気がします。危ない橋は渡りたくないし。

「……お嬢ちゃん、それを言っちゃおしまいよ」

ACさんに幸あれ。

Youは何しにジャグラーへ?

板橋北子(いたばしきたこ)がアポ無し取材を敢行し、ジャグラーを打っている人々に「Youは何しにジャグラーへ?」と問う、インタビュー形式のコラム。「ジャグラーを打つ理由」を聞き、ドラマチックな人間模様や波乱万丈の物語を紹介していく。

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