本格的にパチスロを打ち始めたのは4号機から。
以後、5・6号機の変換期にもやめようと思ったことはない中野和彦です。
先日、中高年層のパチスロ離れに歯止めが掛からないという内容のニュースを目にしました。
その記事では、パチスロから離れた理由について言及されていたのですが、最も大きな理由として…
「出ない」
「爆発力がない」
など出玉に関することが圧倒的。
ただ、他にもいくつかの項目が挙げられており、個人的に共感できる内容だったので紹介したいと思います。
その理由とは…
「システムが難解でついていけない」
「解説記事を読んでも用語が分からない」
「萌え系の機種が多く、打つのが恥ずかしい」
「まったり打てる機種がない(少ない)」
確かに複雑な機種が増えましたし、漫画やアニメとのコラボで萌え系が多いのも事実。スマスロの導入でまったり機種も追いやられているような気がします。
新規ユーザーを掴むのも大事ですが、既存のユーザーを離さないのも大切なのではないでしょうか。
システムが難解でなく、難しい言葉も出てこない。それでいて萌要素がなく、まったり打てる。
コレら全ての要素が当てはまる機種は、ジャグラーに当てはまるような気がするのですが…。
中高年層を繋ぎ止めるのは、ジャグラーの扱いにかかっていると言っても過言ではないのかもしれません。
さて今回は、業界の書き入れ時とされる年末年始の営業について触れてみたいと思います。
取材対象は首都圏のP店。
また、P店長さんが情報交換をしていらっしゃる他店に関する話も交えて掲載したいと思います。
※写真はイメージです
中野「よろしくお願いします」
P店長「今年の年末年始は、営業方針をまだ決めかねているんですよね」
中野「昨年・一昨年はどうだったでしょう」
P店長「例年の年末は絞り気味で、年始に競合する他店が厳しくなったところで一気に還元するスタイルです」
中野「今年は違うということですか」
P店長「今、スマスロで抜いちゃうと一気に稼働を落としちゃうでしょうし、落ちた稼働を戻すのは至難の業ですから、スマスロは年末だろうが抜くに抜けない」
※写真はイメージです
中野「他の機種はどうでしょう。特に伺いたいのはジャグラーについてですが」
P店長「ウチの客層は若い方が多く、イベントを渡り歩くような人達。ですから、ジャグラーに座る人は少ないんです。ジャグラーは比較的年齢層が高い常連さんのためにあるようなものです」
中野「すると、ジャグラーはどう扱われるんですか」
P店長「年末年始も大きく変化することはないですね。設定2~3が中心で、設定4を2~3台使う感じかな」
中野「機種による変化はないんでしょうか」
P店長「基本的には同じですね。若干ファンキーが辛めでハッピーが甘め程度です」
※写真はイメージです
中野「ジャグラー特化のイベントも行わないですか」
P店長「5の付く日(1月5日)は、普段打たないプロっぽい打ち手に荒らされるので、高設定を入れるのをヤメました。常連さんに還元したいじゃないですか」
中野「P店長さんって顔が広いと思うのですが、他店の状況は分かりますか?」
P店長「店バレすると怒られるので伏せるけど、年末に出せるだけ出して、年始に回収するみたいな事を言っていましたね」
中野「それはジャグラーも含めて、なんでしょうか」
P店長「全体的にって言ってたから、ジャグラーも含むんでしょうね。そのお店は、出す日と回収日がかなりはっきりしてるから」
中野「P店長さん的には、ジャグラーを打つならどんな店がいいんでしょうか」
P店長「ジャグラーの台数>スマスロの台数は絶対条件でしょう。大手はスマスロで攻勢をかけてきています。これを正面切って立ち向かうのは違うと思うんです」
※写真はイメージです
中野「と言いますと?」
P店長「出玉競争になっちゃうと、資金力の弱い小規模店が負けてしまいます。だとするなら、大手が手薄にしている機種を狙うべきです」
中野「なるほど」
P店長「スマスロ以外を考えているホールを見抜くこと…。その目安が設置比率ですかね」
中野「分かりやすいですね」
P店長「もちろん、ジャグラーの比率が高いだけで出すとは限りません。日頃の出玉感と高設定使用状況を見ておくのは必至です。あとは年末年始という時期ですよね」
※写真はイメージです
中野「年末年始の方針を事前に知る方法はありますか」
P店長「難しいでしょう。例年の営業方針を思い浮かべるしかないですね。一応、年末年始は繁忙期で一般的には抜くホールが多いことだけは忘れないでください」
中野「なるほど、ありがとうございました」
今年の年末年始はスマスロという特殊要素が加わっているため、方針を決めかねている店が多いそうです。
P店長が仰るようにジャグラーの設置比率が高く、スマスロに依存していないホールは高設定が使われる可能性が高いようです。
また、年末年始を全後半に分けて、前半は出して後半は抜く、あるいはその逆というホールもあるようです。
そのため、年内に抜きまくっていたホールを年始に攻めるのはアリかもしれません!!
ホールサイドのジャグ雑感
中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。