――我々がジャグラーに出会える場所はどこか。
基本的にはパチンコ店かゲームセンターの2択。
実機やグッズなどを持っている場合は例外だが、大抵の人は限られた場所でしかジャグラーに触れられない。
しかし、もう一度考えてほしい。
本当にそれだけだろうか。
「ジャグラーの世界線」は、一つではない。
日常生活のなかには、あらゆるシーンにジャグラーが潜んでいる。パチ屋やゲーセンを超越する、我々が気づかないもう一つの世界線。
仮に気づいたとしても、恥ずかしいかアホらしくて誰にも言えない世界線と言っても良い。
既存の意識を解放して新たな扉を開き、ジャグラーにおけるマルチバースを一緒に楽しもうではないか。
【1:ピエロ@クレープ屋】
これは東京都某区の商店街で発見したものだ。
一見、ジャグラーのピエロとは似ても似つかない気もする。だが、彼は本来の姿から形を変え、「アバター」として我々の世界線に溶け込んでいるのだろう。
……当企画はこのようなテンションで押し通すつもりだが、途中で破綻したら申し訳ない。最初に謝っておく。
ピエロが鎮座しているのは、クレープ屋さんだ。当然、美味しい。店名もそのまんまなので、興味のある方は検索していただきたい。
【2:GOGO!ランプ@カラオケ店】
「どこがGOGO!ランプだよ」という苦情は受け付けない。我々が日常と考えている世界線では、どうしてもこのような姿になってしまうものだ。
「激安」の部分が「BANBAN」だったら、もう少し似て見えるのだが……。そんなイメージを膨らませることも、マルチバースの楽しさだろう。
ちなみに、このカラオケ店は「日本最大級の格安カラオケボックス」と謳い、全国規模で多くの店舗を構えている。ご存知の方も多いはずだ。
今度お店に行くときは、GOGO!ランプのことを是非思い浮かべてほしい。
【3:ゴーゴーカレー@カレー店】
「もう文字だけじゃん!」「ゴーゴーで良ければ何でもアリじゃん」という苦情は甘んじて受け入れる。
しかし、文字という限られた情報だけで、日常生活においてジャグラーをイメージできること自体、幸せなことではないか。
言うまでもなく、このカレー店は「金沢カレー」を全国に普及させ、過去にレトルトカレーでジャグラーとコラボした実績もあり、多くのファンを獲得している。
今度お店に行った際は、カツをフォークで食べながらジャグラーに思いを馳せてほしい。
【完】