11月11日、某チョコレート菓子の日。
11が並んだどう考えてもアツいこの日、もちろん私はホールへGO。
新台の『花火絶景』や『とある科学の超電磁砲』も気にはなったが…。
私が狙ったのは『ハッピージャグラーVⅢ(以下、ハピジャグ3)』。
その理由は毎日高設定っぽい挙動をしている台があり、ローテーションを考えるともう「この台しかない」と1台に絞れたからだ。ただ、「自分の狙い台は他人の狙い台」、あとは抽選次第だ。
祈るように抽選マシンのボタンを押すと、出てきた紙に書かれていたのは並んでいた人よりも多い数字だった。
再整列してみると、案の定、最後尾。
これは流石に無理か、というよりもハピジャグ3に座れるかどうか怪しい…と諦めていたが、開店してシマに向かってみるとなんとビックリ狙い台が空いていた。
私の読みは見当違いだったのだろうかと少し自信を失いつつも狙い台を確保…したのだが、とある空き台が気になってしょうがない。
そのとある台というのは、台番の末尾が「1」。
一度は埋まっていたが、確保していた若者が他の台に移動したのだ。
ローテーションを考えるなら自分の目の前にある台で間違いないだろう。でも今日は11月11日、もしかしたら末尾「1」のほうがアツいかもしれない。
どうする、どうする、どうする、そう迷っていると一般入場のお客がぞろぞろと入ってきた。
どうする、どうする、どうする、早く決めないといけない。いつもだったら自信を持ってこれと決めた台を打っていたが、「最後尾で入ったのに狙い台が空いていた」という現実を目の当たりにして少し弱気ぎみだ。
どうする、どうする、どうする、ええいどうにでもなれ。私は土壇場で移動して、末尾「1」の台へ。そして、私の捨てた狙い台だった台もすぐに埋まった。
結局、この決断が明暗を分けることになった。
ちなみに皆はハピジャグ3をどう打っているだろうか。
左から? 中から? 右から?
私はもっぱら左から押して上段BAR(上にピエロがあるほう)狙いをする。
リプレイ出現時はリプレイorボーナスとなるので、目押しが正確ならハサんでリプレイがテンパイしなかった時点で2確となる。
この出目が愛おしいからだ。
これが見たくてハピジャグ3を打ってるまである。
両隣の人はどう打っているのか気になってチラリと見てみると、左の人は中押し、右の人は私と同じ左からだったが赤7狙いだった。
文字通り三者三様、全員打ち方が異なった。
どこから狙っても楽しい、これこそハピジャグシリーズの醍醐味だろう。
今日はどんなペカリかたをしてくれるのかと期待に胸を膨らませながら打っていると、ペカリ…左隣が。羨ましく思いながらレバーを叩いていると、ペカリ…右隣が。
私の台は沈黙。この時点で嫌な予感しかしなかった。
初当たりは386Gで出目もへったくれもない先ペカ。先ペカ自体は嬉しいのだが、ハマったあとなので激アツな出目を拝みたかったというのが本音だ。
これがBIGでその後、
143G REG
31G BIG
23G BIG
49G BIG
と見事にジャグ連&BIGウェイブに乗って逆転に成功、まとまった出玉を得られてボーナス合算も良くなった。
末尾「1」移動は成功してひと安心できると思ったが、狙い台だった台の様子を見てみるとボーナス合算は1/110ぐらいをずっとキープしていた。
…嫌な予感しかしなかった。
いやいや、大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせて打ち続けたが、その後の展開はさっぱりで中ハマリの連続。
ボーナス合算が悪くなるだけでなく、単発ばかりでジャグ連が発生しなくなってジャグリズム的にもイマイチ。
そして、迎えた大ハマリ。全ノマレして追加投資。
チラリと狙い台だった台のボーナス合算を見てみると、相変わらず1/110ぐらいをずっとキープしていた。
嫌な予感…というか、間違いなく私はやらかした。
「この台しかない」と1台に絞ったにもかかわらず、一度は確保したにもかかわらず、自分に自信が持てなく末尾「1」という誘惑に負けて手放してしまった。
絶望に打ちひしがれ、大ハマリ後に私はそのままホールを後にした。
財布の中身を確認してみたら、減ったお金は11月11日に相応しくちょうど1万1千円だった。
そんなオチはいらない。
閉店後に狙い台だったほうのデータを見てみると、一度大ハマリはあったがすぐに出玉は回復して、最終的にはBIG:39回(1/192)、REG:24回(1/313)、ボーナス合算は1/119で2500枚ぐらいで終わっていた。
REGがやや弱かったので設定6だったかどうかは分からないが、高設定ではあったと思う。
ちなみに末尾「1」の台は若干盛り返したものの差枚±0のラインを行ったり来たりで、結局、設定2の近似値で終わっていた。
反省しかない1日だったが、古来より「涙の数だけ強くなれる」という言い伝えがある。
つまり、今回の件を通じてアスファルトに咲く花のように私はより強くなれたハズ。
そう、億り人にまた一歩近づいたということだ。
ジャグラー投資家の華麗なる日常
自称・ジャグラー投資家であるゴーゴーマン・サックスが、リアルな高設定狙いのほか、ジャグラーオリジナルの立ち回り「ジャグリズム」「波読み」などを披露する実戦メインのコラム。一般的にはオカルトと言われる立ち回りがどのような結果をもたらすのかが見ものである。