企画

ジャグラー動画と承認欲求【Youは何しにジャグラーへ? 24人目】

2022年11月6日

『ハッピージャグラーVⅢ』が導入され、さらに人気の勢いが増しているジャグラーシリーズ。

北海道から沖縄まで、全国津々浦々のホールでは数多のGOGO!ランプが瞬き、多くのプレイヤーを熱狂の渦に巻き込んでいる。

我々がジャグラーを支持する理由は、そのシンプルなゲーム性に魅了されていること、そして当然ながらギャンブルとしての成果を出すことにある。

しかし、本当にそれだけだろうか。心理の裏側を覗いてみれば、きっとそれぞれにオリジナルの「打つ理由」が存在するはずだ。

この企画では、自称ジャーナリスト・板橋北子(いたばしきたこ)がゲリラ取材を敢行し、「Youは何しにジャグラーへ?」と問う。

さて、今回はどんな物語が紡がれるのだろうか――。

 【Vol.24 ジャグラー動画と承認欲求】

■日時:2022年11月某日(火) 13:30
■場所:東京都・某区
■取材対象:Yさん(推定24歳・女性・無職)
※事前に了承を得た上で、インタビューした体のフィクションです。

「はーい! 今日は皆さんにハッピーを分けちゃおう! ということで、新台のハッピージャグラーを打ちたいと思いまーす♡」

――あのー、ちょっとお話を伺っても良いですか?

「(無視)キャー! 台がとってもキレイですねぇ! なんだか勝てそうな気がするー! それじゃスタートぉ!」

――あ、スマホで動画を撮影されてるんですね。

「よし、一旦切ってと。あれ? 何か用ですか?」

――すみません、ジャグラーを打つ理由を伺いたくて。

「は? あんたには関係ないでしょ。邪魔だからどいて」

――撮影中とは態度が違いますね……。

「っていうか、見れば分かんじゃん。あたしはパチスロの動画を配信してるの」

――ティックトッカーやユーチューバー的な?

「女子ライターって言ってもらえるかな」

――すみません、どこかの媒体やチャンネルでご活躍されてますか?

「は? 個人でやってちゃダメなの?」

――いえ、そんなことはないですけど。

「考えが古いんだよね。今は1人で何でもできるし、簡単に世界中へ発信できちゃうし」

――女子ライターになってから長いんですか?

「ううん、1ヶ月前ぐらいから始めた」

――きっかけは?

「いろんな動画を観て、あの程度なら自分でもできるなって」

――すごい上から目線ですね。

「大したことないのに、チヤホヤされている人もいるしさ。これは美味しいなって」

――ちょっと舐めすぎでは?

「あんたもライター? 全然観たことないけど」

――動画などには出ていません。それで、パチスロ歴は長い?

「1ヶ月前に始めた。まさにジャグラーでパチスロを覚えたんだよね。簡単だし」

――そ、そうですか。動画はどのような内容?

「あたしなりにジャグラーの楽しさを伝えてる。っていうか、ジャグラーを打っているあたしを観てもらうことが大事よね」

――勝敗や立ち回りはあまり関係ないと。

「みんな興味ないでしょ。あたしが目的なんだし」

――一人で喋っていると目立つのでは? それに撮影も大変そうですね。

「周りのことは気にしない。あと、動画はあたしのワンショットがメインで、台はあまり映さないから」

――そうですか、頑張ってください。

「あれっ、なにこれ? 台のエラー!? こういうときってどうするの? 店員さーん!……えっ!? 撮影許可は取ったのかって? なにそれ? 超面倒くさいじゃん!」

Yさんに幸あれ。

Youは何しにジャグラーへ?

板橋北子(いたばしきたこ)がアポ無し取材を敢行し、ジャグラーを打っている人々に「Youは何しにジャグラーへ?」と問う、インタビュー形式のコラム。「ジャグラーを打つ理由」を聞き、ドラマチックな人間模様や波乱万丈の物語を紹介していく。

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