俺の名はカズ。
パチスロと夜遊び…なかでも、ガールズバーをこよなく愛するサラリーマンスロッターさ。
趣味の内容だけ見たら若々しく感じるかもしれないが、パチスロでいえば2~3号機とも接してきた40代後半。
会社でも、まぁまぁの要職につく立場ということもあり、毎日のようにパチスロ&夜遊びに勤しむというわけにはいかなくなってしまっている。
ただ、それでもパチスロとガールズバーへの熱意は衰え知らずなので、たまには仕事を忘れて目一杯趣味を満喫する日があってもいいはずだと俺は思う。
そこで考えてみた。
月に1回くらいは自分に適度な試練を与えつつ、これらの趣味を満喫する日を作ろう…ってね。
ルールは以下の通り。
【マイルール】
■ジャグラーシリーズの機種で実戦。
■実戦開始時間に縛りはないが終了時間はガールズバーの鍵開け(開店)に間に合うまで。
■勝利時は勝った金額内ならガールズバーで豪遊可能。敗北時は原稿料から初回セット料金(ドリンク別なら1杯)のみ負担するが、それ以外でお金を使うことは禁止。
早い話が勝てば天国、負ければ地獄。
勝ったときのプラス収支が多ければ、美女キャスト達からの羨望の眼差しを受けつつ豪遊確定。
1セット分以下のプラスやマイナス収支だった場合は、必殺キャストドリンクも出せずにトークだけでキャストを満足させなくてはならないのだ。
ドリンクを出せないガールズバーなんて歳の差がある女子との初デートで全て割り勘にするようなもの。
何なら、40代後半の自分からしたら20代女子との奇跡のデートで相手に全部奢ってくださいって言うくらいの屈辱と言っても過言ではない。
月に1回の楽しみを自分で定めた罰ゲームなんかに費やしたくない…。
そのためにも、俺に求められてるのは勝利!
いや、圧倒的な勝利なのだ。
いよいよ今年も残すところあと数ヶ月。
やり残したことを考えるのはまだ早いと重々承知なのだが、これだけはハッキリ言いたい。
俺って最近全然ガールズバーを満喫してなくないか?
ここ数ヶ月、推し的な子にキャストドリンクを出した記憶さえナシ。
ここ最近に至っては、ガールズバーという名の常夏の楽園でひと夏の思い出を残そうと思っていたが、パチスロで負けて後輩の田中の引き立て役に終わる始末。
それじゃなくても、40代後半のメンズが使える武器といえば大人の余裕(金銭含む)くらいなもの。
キャストドリンクくらいは大盤振る舞いしたいし、たまにはシャンパンの1本や2本入れて、キャストにこの人を離したくないくらいに思わせないとダメだろ。
適度な試練のつもりが、気づいたら蟻地獄。
ちっとも抜け出せないと来たもんだ。
もうこんな想いを数ヶ月に渡って味わうのは懲り懲りなので、今回はどんな手段を使ってでも勝つ。
そして、今宵は積もりに積もった想いを120%ガールズバーにぶつけてやるっ!
そう心に誓い、向かったのは…。
後輩の田中が仕事帰りに稼ぎまくってると言っていた1駅隣の穴場ホール。
ホールの存在自体は知っていたけど、そこまで派手にやっているイメージは今までなかったのだが、田中いわく、どうやら客層も状況も激甘とのこと。
あくまでお調子者の田中の言ってることだから、丸々鵜呑みにするのもどうだろう?とは思ったが、最近は仕事の忙しさにかまけてホール調査を怠っていたのも事実。
今は藁にも田中にもすがりたい…。
事実は小説より奇なり。ホール状況もそこらのSNSのステマ情報より奇なりかも?ってことで状況視察がてら今回はこのホールで勝負を試みることにした。
まずは、ホールへ着いてグルリと1周してみることに。
ある程度見て回った時点で、平常営業そうな割にまずまず打てそうな状況の台がちらほら見えるな…。
と思っていたら、年配の方が打っていた合算設定6オーバーのアイムジャグラーが空き台になったじゃないか。
その年配の方はメダルを流して帰られるのかな?と思っていたら、合算が何ともいえない隣の台に移動して再びぶん回し始める始末。
おいおい…ここは、俺が探していたワンピースかよ?
どうやら、リオポーネグリフは田中…お前だったのかもしれないな。
そうなったら善は急げだ。
今日はこのアイムジャグラーでここ最近の悪い流れに一気に蹴りをつけてやる。
そう思い立ち、早速アイムジャグラーを回し始めると、わずか1分後にGOGO!ランプが点灯したのは隣の年配の方が移動したばかりの台。
おいおい…こいつはそんじょそこらの攻略法もビックリな展開だな。
ま…まぁ、こういうことは良くあるか。
このお爺さんの風貌でこの世に降り立った神の遊び的な御大が空けた台ってことは…まさかのエスパーヤメからの大ハマリスタートもあり得るのか?
しかし、どうやらそんな心配は取り越し苦労だったといわんばかりにGOGO!ランプが乱れ咲き。
31 BIG 1000円
11 BIG
29 REG
73 BIG
120 BIG
39 REG
久々すぎるこの感じ。
さすがに勝利後の宴は固いか?
とはいえ、ほぼ勝利が決まった場面から奇跡の逆転劇が起こる可能性も十分あり得る話。
そういえば、3千枚近くのメダルを手にして高設定を確信したのに、ひっくり返されたこともあったよな。
油断は大敵…こういう時に油断すると大概は流れが悪くなるというのが世の常なのだが…。
161 BIG
7 BIG
33 REG
13 REG
92 BIG
8 REG
42 BIG
101 BIG
2 REG
63 BIG
71 BIG
220 BIG
51 REG
23 BIG
10 ヤメ
高設定らしき空き台とヒキが溜まりに溜まった漢がコラボレーションしたらパチスロってこんなにも簡単なものなのか…。
ガールズバーの開店に合わせて顔を出すというマイルールがなければ閉店まで回したくなるくらいの怒涛の連チャンをぶちかましタイムアップ。
総ゲーム数:1227G
BIG:13回
REG:7回
投資:1000円
回収:2713枚
換金:52000円
収支:+51000円
もういつ以来だろうか…。
久々に2500枚オーバーの快勝を収めることに成功した。
初めて来た店なので本当か嘘かはわからないが田中よ…今のところ、ここが俺の目指したワンピースだったみたいだよ。
やはり持つべきものは良くできた後輩。
今回は完全に後輩の田中のおかげで棚ぼた的な勝利を手にできたと言っていいだろう。
ここ数ヶ月、隣で楽しんでる田中を横目に指を咥えて見るだけの暗黒時代を過ごし続けたのも今日で終わり。
今、1番誰に感謝の気持ちを伝えたいですか?と聞かれたら間違いなく両親を差し置いて田中の名前を挙げることだろう。
最初は1人で溜まった鬱憤を晴らすが如くパーティナイトと洒落込みたかったところだが、せめて幸せのお裾分けを恩人にしなければ…。
そう思い立ち、道中で田中に連絡を入れて一緒に飲もうと誘うことにした。
遅れること30分。
無事に田中も合流して今宵のパーティの始まりだ。
久々の女性キャストとの心地よい会話とシャンパンの程よい苦味をギュッと噛み締めて思った。
やはり、パチスロとガールズバーはこうじゃないとな。
夢のような時間はアッという間に過ぎて行くとはまさにこのことなのだろう。
ほろ酔い気分の帰り道。
カズ「今日はありがとうな。まさか田中があんなに強いホールを知ってるなんて意外だったよ」
田中「でしょ〜。マジ、あそこのパチンコやばいっすよね!」
カズ「へぇ、パチンコもパチスロも強いホールなんだ。教えてくれてありがとうな!」
田中「えっ、パチスロも強いんですか?ヤバいっすね!」
カズ「んっ?パチスロの状況も良いから紹介してくれたんじゃないのか?」
田中「いや、今までパチスロはあまり稼働してるの見たことなかったっすよ。イベ日か何かだったんですかね?てか、何でパチスロ打ちに行ったんすか?」
俺が見た光景は何だったのか?
平常営業なら悪くはないが、今日がたまたまイベントで運良くジャグラーコーナーが強かったとかだとしたら、毎度こんな甘い状況…。
それこそ俺が探してたワンピースなんかとは程遠いのかもしれない。
それなのに今後も安泰だと思って、田中に大盤振る舞いしてしまった自分が憎い。
もし、ジャグラーで快勝したタイミングの時点でこの話を聞いていたら間違いなく田中になんかご馳走しなかったよ。クソがっ!
ジャグラー代+51000円 ガルバ代47850円
計+3150円也。
ジャグラーガール・ズバー
バツイチ独身サラリーマンで少しハードボイルド系のカズが趣味であるジャグラーと夜の街を掛け合わせた実戦コラム。ジャグラーで勝利できれば、プラス分のなかで豪遊する予定ですが、もちろん、新型コロナ予防対策に十分気を付け、節度を持って行動します。