刻一刻と迫っている新機種『ハッピージャグラーVⅢ(以下、ハピジャグ3)』のホールデビュー。
前作『ハッピージャグラーVⅡ』のとき、誰もが思った「ハピジャグって、これでⅦ(セブン)になるのか⁉」という“あるある”。
もちろん、これは「Ⅶ(セブン)」ではなく、「VⅡ(ブイツー)」。
そして、今秋導入予定の「VⅢ」は「ブイスリー」。
あと何年かしてハピジャグの5作目が登場したら『ハッピージャグラーVV』になるのだろうか。
その後は「VⅥ」、「VⅦ」という風にナンバリングされていくのだろうか、なんてどうでもいいことを考えてしまう今日この頃。
このコラムを執筆しているときはまだハピジャグ3の全貌は明らかになっていない。
どんな演出があるのか、ボーナス確率以外にどこに設定差があるのか、どのようなジャグリズム(ジャグラーの波)を描くのか、楽しみで仕方がない。
私は4号機、5号機、6号機と長年ジャグラーを観察してきた。基本的にどのジャグラーも似たようなジャグリズムを描いていた。
厳密にいうと、荒さ・マイルドさに若干の差は感じられたが、立ち回りに支障をきたすほどではなかった。
だが、これは全て過去の話。
今までが同じだからといって、次も同じとは限らない。
もしかしたら、ハピジャグ3はジャグラー史上もっとも暴れん坊にあるかもしれないorもっとも安定感が高いかもしれない、という可能性。
「ジャグラーだから、いつもと一緒」
そんな風に思考停止はしないでしっかりと挙動をチェックして、立ち回りに活かしていきたい。
さて、今回のジャグリズム狙い。
その日は知人と会う予定があったので稼働するつもりはなかったが、約束の時間を勘違いして1時間以上早く着いてしまった。
コーヒーショップなどに入って時間を潰そうかと考えたが、この日はゾロ目の日だったのでホールを覗いてみることをした。
もしかしたら、美味しい台が落ちているかもしれない。
そんな淡い期待を胸にジャグラーのシマに向かってみるとかなり賑わっていた。まだ昼だというのにドル箱が積まれており、明らかに高設定と思える台も確認できた。
もちろん、私の狙いは高設定ではない。というよりも短時間しか打てないのに高設定を打ったら、後ろ髪をひかれてしまうので精神衛生上良くない。
いつものように私の狙いはジャグリズム。どこかに“出したがっている台”はないかと徘徊していると
BIGが5連したあと、500G付近まで大ハマリしてヘタレヤメされていた『ファンキージャグラー2』を発見。
BIG:10回、REG:2回、合算は約1/140。
という数値的に見ると微妙な台。だが、このBIG連チャンしやすいジャグリズムは短時間勝負にはもってこい。
「乗るしかない、このビッグウェーブに」
約束までの時間を考えると、ジャグ連のチャンスは一度……多くても二度ぐらいだろう。少ないチャンスをどれだけ上手く活かせるかというなかなか厳しい戦い。
それでも私は自信があった。長年ジャグリズム狙いをしてきた経験が、この台は出ると判断したのだから勝利は確信していた。ただ、不安はあった。
キュイン、キュインキュイン
ここのホールはGOGO!ランプが光ると告知音が鳴るキュインジャグラー。賛否両論あるかもしれないが、私はキュインジャグラーに対して悪いイメージはない。
ただ、今回は隣がゴリゴリのゴリで高設定だったので、キュインキュインと鳴りまくりだったのだ。
そうなれば必然的に自分がレバーを叩いたとき、タイミング良くキュインとなる可能性が高くなる。
これがとにかく損した気分になる。当たったと思ったら、隣の台。これが物凄く損した気分になる。
この怒涛のキュイン音でジャグリズム…ではなく俺リズム(自分の調子)が崩れなければ良いのだが……。そんな不安があった。
打つ初めると早々に
キュイン、キュインキュイン
当たった…と思ったら隣の台。
その後も
キュイン、キュインキュイン
当たった…と思ったら隣の台。
キュイン、キュインキュイン
当たった…と思ったら隣の台。
気付けば、自分の台はノーボーナスで1万円ヤラれた。
結局、一度も自分の台からキュインを聞くことができなかった。制限時間のある中、これ以上投資したら逆転は不可能と判断してここでヤメ
…ようとしたら、なんとビックリ隣の台が空いた。
100%。いや180%、高設定の台が空いた。
打ちたい気持ちはあったが、約束のほうが大切なので私は泣きながらホールを去った。
今回はただ負けただけでなく、打っているときは隣からのフェイクキュインで損した気分になり、ヤメるときも打てない高設定の空き台を見つけて損した気分になる。
そんな損しまくりの結果となった。
敗因は「隣の台が高設定で調子が狂った」だろう。
負けたのは悔しいが今回の実戦から、「短時間勝負のときは高設定の隣で打たないほうが良い」、打つと精神衛生上、著しく悪いということを学んだ。
これでジャグラーの立ち回りの精度がアップした。
これでまた一歩、億り人に近づいた。
ジャグラー投資家の華麗なる日常
自称・ジャグラー投資家であるゴーゴーマン・サックスが、リアルな高設定狙いのほか、ジャグラーオリジナルの立ち回り「ジャグリズム」「波読み」などを披露する実戦メインのコラム。一般的にはオカルトと言われる立ち回りがどのような結果をもたらすのかが見ものである。