俺の名はカズ。
4号機初期からパチスロをかじっている割と何処にでもいるサラリーマンスロッターさ。
そんな俺も、もう40代後半。
本来なら嫁の1人くらいいてもおかしくない状況なのだが、パチスロと夜遊び…特に、ガールズバー にうつつを抜かし続けたこともあり、残念ながら独身まっしぐら。
独身という事情もあってか、金銭的には裕福とまではいかないものの、さほど遊ぶ際のお金に困ることはないといったところ。
もっとも、最近ではどちらかというと遊びに割ける時間も少なくなってきているので、せめて楽しむと決めた時間くらいはとことん好きなことをしたい。
そこで俺は考えた。
月に一度くらいは好きなことを目一杯楽しもうってね。
そのために制定したルールは以下の通り。
【マイルール】
■ジャグラーシリーズの機種で実戦。
■実戦開始時間に縛りはないが終了時間はガールズバーの鍵開け(開店)に間に合うまで。
■勝利時は勝った金額内ならガールズバーで豪遊可能。敗北時は原稿料から初回セット料金(ドリンク別なら1杯)のみ負担するが、それ以外でお金を使うことは禁止。
つまり、パチスロで快勝すれば待っているのは美女と夜な夜な過ごす夢のようなひと時という天国にいちばん近い場所行き確定。
逆に負け越したり、少ない金額での勝ちだったりすると、美女を目の前にして涎ダラダラになりながら待て!を喰らい続けるお預け状態確定。
せっかくとことん楽しもうと決めた日くらい、リトル俺のドMな部分は一旦忘れて、快楽だけに身を委ねたいもんだな。
さて、今年の夏もなかなかの猛暑続きだったが、皆さまはいかが過ごされただろうか?
かくいう俺はというと、お盆に母方の実家に帰るために少し遠出をした以外は夏らしいことは何一つナシ。
美女と浴衣で花火大会…ってな贅沢は言わないまでも、せめて夏祭り気分くらいは楽しみたいものだ。
そこで俺は考えた!
ここは浴衣DAYっきゃねーだろ。
夜のお店の知識がない読者諸氏に説明しよう。夜のお店の○○DAYと名のつくイベントは大半がコスプレイベントである。
浴衣DAY以外にもパジャマ・彼シャツ・ハロウィン・サンタetc.。数々のイベントが各所で行われている。
美女と浴衣で花火を見に行くには…
1.美女とお近づきになる
2.美女を花火大会に誘いOKをもらう
3.美女が当日の衣装に浴衣をチョイスする
という3段階の工程を経る必要がある。
ところが、浴衣DAYなら店に辿り着けばそこに浴衣の美女が待っているというワンタッチもとい、ワン工程で浴衣美女とのひと時が楽しめてしまうのだ。
夏の思い出を作りたきゃこのイベント一択だろ!
ってことで、パチスロ的に状況が良い日ではなかったが、浴衣DAYに合わせて実戦。
ただ、そうなると普段以上に良さげな台を探すのは難航しそうなところ。
仕事こそなかったものの、浴衣DAYは母方の実家から帰る日ということで15時くらいにホールに到着したのだが、なかなか良さげな台が見つからず。
やっとの想いで見つけたのはマイジャグVで3876G回ってBIG16回、REG13回という1台。これだけ見るとボーナス合算は1/133だし、REG確率も1/298。
設定3と4の間くらいの確率なので、本来ならこの時間からは手を出さないような台なのだが、この台は履歴に気になる点アリ。
というのも、直前に割と大きな632Gハマリを喰らってボーナス終了後に即ヤメされていたのだ。
これはもしかするともしかするやつだろ?
いっちょGOGO!ランプのドデカイ花火を打ち上げて夏祭りの景気付けと行こうか!
そう思い、淡い期待を胸に打ち始めたのがこの日の全てだった…。
まるで前任者には何かしらのサインでも送られていたのだろうか!?
そう思わせるくらい、あっさり2連続でハマってみせるマイジャグV。
浴衣DAYってだけあって、この日はたこ焼きやら焼きそばやらフランクなんかも用意されているのに…。
このままだと俺の夏祭りはまるで蜃気楼か何かだったかの如く神社に入る前に終わってしまう。
それだけは是が非でも避けたいし、何なら浴衣姿の美女とチェキとかも撮りたい。
ここから怒涛のBIG連チャンで夏の思い出を作らせてくれよ…そんな願いを込めてレバーを叩き続けた結果
220G REG
93G REG
301G ヤメ
前任者が序盤にインチキな確率でマイジャグVをぶっ壊しただけだったのか…。
大ハマり後も俺の花火は線香花火程度だったのか。
結局、最後まで高設定っぽいところは微塵も見せないままパチスロでの夏祭りは終焉を迎えることとなった。
■実戦データ
632G BIG 15000円
220G REG 4000円
93G REG 2000円
301G ヤメ 7000円 0枚
BIG:1回
REG:3回
投資:28000
回収:0枚
換金:0枚
収支:−28000円
せめて、GOGO!ランプの花火をもっと派手に打ち上げたかったよ。
とはいえ、俺の夏はまだ終わりじゃない!
浴衣美女と楽しいひと時とまではいかなくても浴衣美女ウォッチングが残されている。
贅沢は言わないから、夏の思い出作りにせめて少しの時間だけでも浴衣美女とマンツーマンで話させてくれ!
そう願ってお店の扉を開けてみたのだが、願いを打ち砕くようなイレギュラーが店の中に待っていた…。
「先輩も来たんですね!」
ガールズバーは鍵開けが信条の俺にとって先客がいたのも想定外だったのだが、何よりも想定外だったのはそこにいたのが後輩の田中だったことだ。
そもそも、この手のイベントは混み合うのがデフォルトなので、知り合いが店にいようものなら一緒の席に纏められるのが普通。
とはいえ、田中と一緒の席になろうものなら前回同様に浴衣美女とのマンツーマンの時間は夢のまた夢。
何ならいい格好ができる田中の方に美女達は釘付けになり、ただ夏祭りにやってきて浴衣美女を近場で眺めるのと何ら変わらない状況になりかねない。
ボーイに別の席で!とお願いしようとしたが、そこは空気を読まない後輩代表の田中。
「先輩も一緒に飲みましょうよ!」
と来たもんだ。
はぁ…俺の夏祭りは終わったよ。
この日は女性キャストの撮影はNGだったので、田中と楽しそうに話す2人の美女の浴衣姿を全集中で心のフィルターに焼き付けるのが精一杯だった。
しかも、ルールに従って夏祭りらしい別料金がかかるメニューも一切頼めず。
こんなことならマジで夏祭りにでも1人で出向いて、夏祭りらしい食べ物片手に浴衣美女ウォッチングにでも勤しめば良かったよ。
もう夏なんて懲り懲りだよ!そう心では思いつつも、やはり悔しい気持ちがあったのだろう。
帰り道、田中へのLINEで思わず「夏を満喫してて羨ましかったよ!」なんて打ってしまった。
その結果、夏らしさを味わえなかった先輩を不憫に思ったのだろうか…。
自分ばかり楽しんですみませんでした!
せめて、これ見て夏らしさを味わってください。という文面と共にこの画像を送ってきた田中…。
お前の満面の笑みとチェキのメッセージのせいで、横に浴衣美女が写っててもちっとも嬉しくないんだよっ!
ジャグラー代-28000円 ガルバ代3300円
計-31300円也。
ジャグラーガール・ズバー
バツイチ独身サラリーマンで少しハードボイルド系のカズが趣味であるジャグラーと夜の街を掛け合わせた実戦コラム。ジャグラーで勝利できれば、プラス分のなかで豪遊する予定ですが、もちろん、新型コロナ予防対策に十分気を付け、節度を持って行動します。