企画

スピリチュアルジャグラー師【Youは何しにジャグラーへ? 13人目】

2022年7月3日

いつの時代でも、どの年代にも愛され続ける回胴式遊技機・ジャグラー。

今日も日本全国のホールでは、GOGO!ランプが幾重にも瞬き、多くのプレイヤーが心躍らせている。

彼らが一番求めているのは、ボーナスに伴うコインの増加と、金銭的な成果だろう。

しかし、きっと他にも「打つ理由」は存在し、じっくりと話を聞けば色濃い人間ドラマが見えてくるはずだ。

この企画では、自称ジャーナリスト・板橋北子(いたばしきたこ)がゲリラ取材を敢行し、「Youは何しにジャグラーへ?」と問う。

さて、今回はどんな物語が紡がれるのだろうか――。

 【Vol.13 スピリチュアルジャグラー師】

■日時:2022年6月某日(月) 11:00
■場所:東京都・某区
■取材対象:Mさん(推定68歳・女性・無職)
※事前に了承を得た上で、インタビューした体のフィクションです。

――Youは何しにジャグラーへ?

「無礼者! 消え失せろ!!」

――えっ、えぇ!? すみません…。

「あら、ごめんなさい。貴女のことじゃないのよ」

――じゃあ誰を叱っていたんですか?

「ジャグラーよ。正確に言えば、ジャグラーに憑いている悪霊」

――ジャグラーに悪霊が?

「ジャグラーってさ、みんなに愛されているけど、その分だけ恨まれることもあるのよ。可愛さ余って憎さ百倍っていうやつ。だから悪い生霊が結構憑いていて、あたしがそれを追い払っているの」

――スピリチュアルな能力を持っている?

「小さい頃からそうよ。だからジャグラー以外の除霊や占いもしてるわ」

――なぜジャグラーの悪霊を払うように?

「あたしがジャグラーを大好きだから。悪霊がいると、コインも思うように吐き出してくれないし、打っていて気持ち良くないの」

――除霊のコツは?

「まずはGOGO!ランプを優しく撫でてあげることが重要ね。それと第3ボタンを離す前には台に話しかけるの。どんな言葉かって? 企業秘密よ、フフフ」

――さっきの無礼者発言は?

「ああ、今日は悪霊がしつこくて、もう2万円も使っちゃったからね。だから叫んじゃったわ」

――……除霊の効果がないのでは?

「あたしだって人間だから、いつもパーフェクトにはいかないわよ。ただ、95%ぐらいは大丈夫。除霊できれば勝てる」

――それなら、ほとんど連戦連勝?

「も、もちろんそうよ。どう? あたしの能力を買ってみない?」

――能力を買う?

「あたしが除霊した台を譲ってあげるから、2万円。新規会員のみのサービス価格よ。そして今なら、あたしがデザインしたパワーストーンも5万円であげちゃうわ。特別だからね?」

――いえ、遠慮しておきます。

「そう、後悔すると思うけど。そういえば貴女、最近悩みを抱えてない? 人間関係の。あたしは顔で分かるのよ。その人の現状と未来が」

――大体の人は多かれ少なかれ悩みがあると思います。

「それにしても、この台の悪霊は本当に手強いわね。もう2万5千円よ?」

――自分の現状や未来は占えないんですか?

「…………無礼者! 消え失せろ!!」

Mさんに幸あれ。

Youは何しにジャグラーへ?

板橋北子(いたばしきたこ)がアポ無し取材を敢行し、ジャグラーを打っている人々に「Youは何しにジャグラーへ?」と問う、インタビュー形式のコラム。「ジャグラーを打つ理由」を聞き、ドラマチックな人間模様や波乱万丈の物語を紹介していく。

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