俺の名はカズ。
全国どこにでもいるようなアラフィフアフター5スロッターさ。
社会人歴もパチスロ歴も早いもので約25年と、人生の半分近くを捧げてきた。
そんな唯一の楽しみといえば、パチスロで勝利した後に訪れるネオン街…とりわけ、その中でも足繁く通っているガールズバーが俺の第二のマイホームって訳さ。
とはいえ、25年近くも経つとパチスロだって3号機から6号機へと時代が移りゆくように環境ってやつは変化していくもの。
今では仕事終わりの桃源郷(パチンコホール)やセカンドマイホームに夜な夜な通えるほど時間も割けなくなってきてしまった。
とはいえ、俺だってまだまだ心も身体もバリバリ現役。
まだ、ナイトライフを引退するほど老いちゃいない。
そこで俺は考えたんだ。月に一度か二度くらいはとことんパチスロとガールズバーを楽しもうと。
そのために、自分自身にこんなマイルールを課してみた。
【マイルール】
■ジャグラーシリーズの機種で実戦。
■実戦開始時間に縛りはないが終了時間はガールズバーの鍵開け(開店)に間に合うまで。
■勝利時は勝った金額内ならガールズバーで豪遊可能。敗北時は原稿料から初回セット料金(ドリンク別なら1杯)のみ負担するが、それ以外でお金を使うことは禁止。
つまり、パチスロで勝利できれば待っているのは夢のような時間。
逆に1セット以下の勝ちや敗北を喫しようものなら、夜はキャストにドリンクの1杯も捧げられないというガールズバー好きを自負している人間にとっては地獄のような時間が待ち受けることになるって寸法さ。
ドリンクの出せないガールズバーなんて、銃を持たないデューク東郷に依頼するクレイジー野郎みたいなもの。
弾の1つや2つ詰めていかなきゃ、いくら優秀なトークスキルを持つ夜のスナイパーといえど、落とせるものも落とせないだろうからな。
夜の勝利を掴むためには、まず最初にパチスロで勝利を掴むことが必須ってことくらいは理解していただけることだろう。
さて、今回は6月の前半ということで、世間でいうところのGWとボーナス月間の狭間。
梅雨と同じく懐事情もジメジメしてる方も多いのか、夜の店は比較的閑散としがちなイメージがある。
まぁ、ある意味で夜のスナイパーにとっては、弾の撃ち時とも言えるのかもしれないがな。
とはいえ、まずは弾を銃に詰める作業…もとい、パチスロでの勝利を目指さなければならない。
そこで、夕方からある程度設定狙いに期待できるホールへと赴くことにした。
すると、徘徊わずか5秒でたまたま2500枚ほどお持ち帰りしようとしている方が目の前にいるではないか。
頑張って仕事をこなしてきた庶民派の俺にとっては、まさにねずみ小僧のような存在の前任者。
その大判小判ザックザク状態…俺が頂いてもいいんだな?
それでは、遠慮なく!
ということで、打ち始めたのだが…
10 BIG
9 BIG
3 BIG
5 BIG
このアイムジャグラーEXがまさかの投資1000円から、ねずみ小僧もびっくりな大判小判ザックザク状態の1桁連3連チャン。
そこそこ長い人生経験でもここまでザックザク状態はそうそうなかったのだが…このままいけば今夜のパーティは必至だな。
ただ、大概の物語は最初上手くいくと、そんなに世の中甘くありませんでした!っていうようないわゆる教訓じみたものがほとんど。
夜の店でも5000円ぽっきりでめくるめく時間をお約束、なんて甘い言葉に乗ったら、お通しポッキーがめくるめく交換され、1回あたり5000円だった…なんて、算数の授業をご教授されるなんてこともあったからな。
そんな甘い言葉で油断させられるほどベイビーじゃないんだよ…俺はなっ!
ところが、この後も勢いは衰えることを知らず。
63 REG
129 BIG
93 REG
155 BIG
と、決して悪くない流れがブレイク的な休憩のお時間でしたとでもいわんばかりに
24 BIG
31 BIG
31 BIG
93 REG
72 BIG
101 BIG
64 REG
7 BIG
あれよあれよと2000枚ほどのメダルを獲得することになった。
さすがに出来過ぎだし、こいつはきっと夢に違いない。
いや、ほっぺたをつねったら痛いんで夢ではないのだが、夢のような甘い罠を張り巡らされているに違いない。
もう100G間ハマったらサッとやめよう。
そして、俺がこの後来るであろう後任者にとっての第二のねずみ小僧になろう。
98 BIG
91REG
94 BIG
89 REG
99 BIG
土俵際で粘りを見せつつジワジワと出玉を増やすという荒技をやってのける横綱台。
109 ヤメ
総ゲーム数:1452G
BIG:15回
REG:6回
投資:1000円
回収:2657枚
換金:51500円
収支:+50500円
結局、この後100G以内にボーナスを引くことがなかったので、ごっちゃんですと言い残し台を後にした。
アフター5の6号機になってからの自己最速新記録となる2時間ほどで2657枚のメダルを獲得。
弾なんて1発か2発あれば充分だと思っていたが、マシンガンばりの弾を充填してホールを後にすることになろうとはビックリだったよ。
さて、きっちり仕事を終わらせたのでここからは夜のお仕事のお時間。
先に述べた通り、若干閑散期なこともあっていつもに比べると待機しているスタッフが多い印象だ。
今日は乱射できるくらい弾を充填してきたからな…。
「ボーイさん!3人つけてもらっても構わないから」
ここ最近、この企画でドリンクを出し渋りすぎたせいか何を言い出すんだこいつは?的な目をされたのだが
「ドリンクと好きなショット1杯ずつ持っておいで!」
という魔法の言葉をかけたらあら不思議。
結果的に3人のキャストが目の前につくことになった。
するとこのショットを皮切りに普段ならゲームなどをしてショットを飲むという流れが一般的なのだが、今日の俺はトークもキャストドリンクもマシンガン状態。
個人的都合で長居ができないことが確定していたので、好きなだけ飲んでいいよ!と言った結果…
先程の乾杯ショットに加えて怒涛のショット連打。ほろ酔いになった女性キャスト3人分の好感度をまとめて爆上げさせてこの日はお開きとなった。
やはり女性は現金なもの。
ご馳走様でしたとグラスを合わせた時の顔が満開のひまわり畑のようになっていたのを見てそう思った。
ただ…その後にいつもそっけなかったボーイが満面の笑みを浮かべてたのを見て、こいつほど現金な奴はいないなって思わされたよ。
まぁ、何にせよ気に入ってるお店が困った時にねずみ小僧のように颯爽と現れ、颯爽と帰れたので個人的には大満足だったけどな。
ジャグラー代+50500円 ガルバ代49940円
計+560円也。
ジャグラーガール・ズバー
バツイチ独身サラリーマンで少しハードボイルド系のカズが趣味であるジャグラーと夜の街を掛け合わせた実戦コラム。ジャグラーで勝利できれば、プラス分のなかで豪遊する予定ですが、もちろん、新型コロナ予防対策に十分気を付け、節度を持って行動します。