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厳しい時期のスロ専ホールのジャグラーは?を取材【ホールサイドのジャグ雑感♯48】

2022年6月11日


※写真はイメージです

仕事でもプライベートでもパチンコ店を訪れ、日常の多くをパチンコ店で過ごしている中野和彦です。

当コラムでインタビューに応じていただいているスロット専門店の閉店が決まりました。

残念で仕方がありませんが、直近数ヶ月の客数を見ていると閉店も止むなし…なのかもしれません。

スロットが規制により厳しくなったが、緩和されたパチンコが好調だから大丈夫…そんな話をよく耳にします。

この声、スロ専のオーナーさんや店長さんはどんな気持ちで聞かれているんでしょうか。

閉店となると、そこで働いていた全ての人が職を失うわけです。


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大手チェーンなら異動などで対応するのかもしれませんが、困ったことにスロ専の多くは零細チェーンや単一店舗経営なので、柔軟に動けないケースが多い。

業界が好調であれば、転職もそう難しくないでしょうが、現状は…。

規制する側にいる方々にはこれらを今一度考えていただき、早い段階での緩和に踏み切って欲しいものです。

 さて、今回は首都圏Z店での取材です。

Z店は系列3店舗の零細チェーンのスロ専。

閉店した店と非常に似た境遇にあるZ店では、ジャグラーをどう扱っているのかを伺ってまいりました。

中野「よろしくお願いします」
Z店長「お願いします」

中野「某店の閉店が決まりましたが…」
Z店長明日どこが潰れてもおかしくない、今はそんな状況なんじゃないでしょうか」

中野「失礼ですけど、Z店さんはいかがですか」
Z店長「ウチもかなり厳しいですよ。いつ社長がヤメるって言ってもおかしくないです」

中野「そんなに厳しいんですか?」
Z店長大手以外はほとんどが同じ状況だと思いますよ。近隣の店長も厳しいって言ってますし」

中野「そうですか」
Z店長「今までライバルとして切磋琢磨してきた店が、今ではお互い励まし合っている状況です(苦笑)」


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中野「そうなると、設定状況はかなり厳しめですか?」
Z店長「逆ですね。これ以上稼働を下げると、いよいよ閉店の危機に陥ってしまいますから…」

中野「では具体的な配分を教えていただけますでしょうか。通常営業はどんな感じですか」
Z店長「アイムは設定2・3がメインで、設定4と5を1台ずつ。ファンキーは設定1を2~3台、設定5を1台、残りは設定2・3半々です。マイⅤは設定4を1台、残りは設定2・3半々といった感じです」

中野「イベントではどうでしょうか」
Z店長5の付く日は全機種設定1を使いません。そして全機種に設定6を使い、設定5も複数使いますね」

中野「設定6は各1台ですか」
Z店長アイムは2台使うことが多いですけど、ファンキー2とマイⅤは1台が多いですね。逆に設定6を使わず、その分設定5を増やすこともあります


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中野「その方が稼働は上がるということですか」
Z店長「そうですね。1台が突っ走ると、その両サイドの稼働が落ちる傾向があります。ですので、突っ走らないけど高設定っぽく見えるのがベストなんですよね」

中野「なるほど」
Z店長「今のお客様って良くも悪くも知識に長けているので、少々確率が悪くても高設定の引き弱と判断していただけることが多い。なので、設定4ぐらいの確率で推移してくれる台が一番いいんです」

中野「設定6を使っているアピールという意味では弱くないですか」
Z店長「設定5を複数台使っていれば、設定6にバケてくれるのも何台かありますから。それに設定6を使わないわけではないんで…」


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中野「失礼しました(汗)。今後の配分はどうですか」
Z店長「基本は今の配分をキープします。稼働に変化があれば、その都度対応するという感じですね」

中野「稼働が上がった場合は変わりますか?」
Z店長現状維持、もしくは若干抜くかも」

中野「逆に稼働が下がったら?」
Z店長「直ぐにテコ入れし、積極的に設定6を使います

中野「なるほど。ちなみにジャグラー以外の機種はどうでしょうか?」
Z店長「ジャグラーのイベントでは抑え目ですが、店全体のイベントでは高設定をしっかり使っています」


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中野「意外です。それでは利益が出ないんじゃないですか」
Z店長「確かに利益はきついですけど、6号機は分かりやす過ぎるので、ベタピンだと全く動かなくなっちゃいますんでね」

中野「かと言って設定6は簡単に使えないですよね?」
Z店長「もちろん。高設定は大概設定4までですね」

中野「やっぱり、そうなりますよね」
Z店長「最近はベースが低い機種や設定4で辛い機種が多いので、そういった意味では助かります。演出で設定4以上が出ているのに、苦戦している光景も見ますしね」

中野「確かに、苦悩の表情を浮かべながら粘っている人もいますね(苦笑)。ありがとうございました」


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パチンコにシフトできないスロ専が頼るのはジャグラー、そんな構図が覗えるZ店でした。

イベント日はベースが上がり、高設定も増えるようですが、設定6が5に転換されていることもあるようです。

かと言って、通常営業では設定6がないケースが多いでしょうから、やはりイベント日を狙うことが、打ち手としては正解なのかもしれません。

ホールサイドのジャグ雑感

中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。

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