ホールデータ 企画

閉店してしまうホールの裏事情は困窮だけではない【ホールサイドのジャグ雑感♯47】

2022年5月22日

音楽は聞く専門で、楽器を演奏するとか、人前で歌ったりするとかは苦手な中野和彦です。

現代音楽の礎を築いたのはベートーベンだそうで、彼が発明した手法は、今尚多くのアーティストが模倣しているといいます。

例えばエリーゼのためにの「タタタタタタタタタ~ン」というオルゴールや電話の保留音にも使われている、節が繰り返されることで有名な曲です。

メロディを繰り返すというこの手法は、ブルーハーツの「リンダリンダ」やPerfumeの「チョコレート・ディスコ」などに取り入れられていることで知られています。

さらに、サビを楽曲の冒頭に持ってくるという手法もベートーベンが編み出したと言われています。

「運命」などがその典型ですが、この手法も多くのアーティストが取り入れています。エレファントカシマシの「今宵の月のように」やゴールデンボンバーの「女々しくて」なんかは冒頭にサビが歌われていますよね。

さて、TVから得た雑学をひけらかすのはこれぐらいにして、取材レポートをお送りしようと思います。

 今回は特別編ということで、過去に伺ってから現在の状況に繋がる話を掲載します。

過去によく取材させていただいたZ店ホールが、近々閉店を迎えることとなりました。

売り上げの低下により、オーナーさんがこれ以上は続けられないと判断されたんだそうです。

このホールはビル全部がこのオーナーの持ち物で、ビルにはパチンコ・パチスロの他、複数の居酒屋やカラオケ店が入っています。


※写真はイメージです

ホールはご自社運営でしたが、オーナーさん自身はパチンコ・スロットに全く興味がなく、儲かるからホールを運営していただけだったそうです。

儲からなければ新たな商売を始めるなどは自然な流れですが、6号機の時期だからということではなく、過去に何度も閉店の話は出ていたそうです。

以前取材した音声データを確認したところ、店長さんがそのお話をされていたことがありました。

5号機の頃の話で、ジャグラーを含めたホール全体の設定配分を伺いに行ったときのことです。


※写真はイメージです

Z店長「中野さん、やばい…。オーナーがヤメたがってる(汗)」

中野「マジですか。売り上げが厳しいってことですか?」
Z店長「前より少し下がったってだけで、全然大丈夫だと思うんですけどね」

中野「ということは、しばらくは“抜き気味”になるってことでしょうか」
Z店長「そうなりますね。オーナーにとって稼働がどうのって話をしても分からないからね。売り上げと利益しか見てくれない(汗)」

中野「それはしんどいですね」
Z店長「売り上げが落ちたのも、稼働を上げるために甘めの配分にしていたからなんですけどね」

中野「具体的には?」
Z店長ジャグラーは平日でも設定6を使って、設定1は使わないとかね」

中野「イベント日はどうなんでしょうか」
Z店長「各シマに必ず設定6を投入し、設定4or5も投入。もちろん設定1なし


※写真はイメージです

中野「そりゃ、利益も減りますね
Z店長「そのおかげで、稼働は上がりつつあります

中野「それによって、薄利ではあるが長い目で見ると、増収増益に繋がる…って話で説得はしないんですか」
Z店長「そりゃぁ当たり前のようにやってますよ。でもオーナーは目先の数字なんです」

中野「売り上げや利益はそんなに厳しいんですか?」
Z店長「いや、決して厳しくないですよ。前にいた店に比べても儲かってますよ」

中野「でも、オーナーさんは辞めたい…何故なんでしょう」
Z店長「うまい話が数件持ち込まれているみたいです。チェーン系の居酒屋とか、レクリエーション施設? ダーツとかでしょうかね」

中野「そっちの方が儲かると!?」
Z店長儲けが同じか少し減るくらいなら飲食などにしたいんでしょう。周囲の印象とか資金繰りを考えると」


※写真はイメージです

中野「資金繰りですか」
Z店長「ウチの店の話ではありませんが、パチンコ店に融資するときは、飲食店やその他の施設に比べると3~5倍の担保なり保証が必要になるらしいです」

中野「パチンコ店の経営は我々が想像する以上に大変ということですね」
Z店長「そうなんですよねえ。いずれにしても、僕もオーナーに辞められたら困るので、もう少し利益重視で店を回していかなきゃいけなくなりそうです」

中野「なるほど…。大変そうですけど、頑張ってください」


※写真はイメージです

Z店の場合は売り上げ・利益の減少も問題なのでしょうが、倒産するような状況ではなく、儲からないなら他業種に移行しようという、軽めの閉店のようです。

困窮のために閉店するホールは、ある程度仕方がないのかも知れませんが、パチンコ・パチスロにそれほど情熱を注いでいない法人は閉店へのハードルが低い。

これは、打ち手にとって大問題です。ホールが減ると競争原理が働き難くなり、低設定放置という殿様商売を招きかねません


※写真はイメージです

業界を牽引している偉い方々には、状況の深刻さを認識してもらい、一刻も早く何らかの手を打ってもらいたい。

つまり、早めに7号機へ移行してもらいたいものです。

ホールサイドのジャグ雑感

中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。

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