3年振りに制限のないGWが終わりましたが、いかがお過ごしでしょうか。こんにちは中野和彦です。
コロナ関連ですが、新たなウイルスが出たとの報道もありますが、新規感染者数は確実に減少し、外国人の入国規制緩和についての報道も耳にしました。
隔離期間や濃厚接触者の定義も緩和されていますし、ようやく一定の落ち着きが戻ったと若干安堵しています。
もちろん、コロナが終息したわけではありませんし、引き続き感染対策は必要でしょう。
しかし、緊急事態宣言やまん防が出ていた頃に比べると世間のギスギス感もそれほど感じませんし、多くの人が精神的安定感を取り戻しているように思います。
このまま、普通の風邪と同じようになってくれれば良いのですが…。
さて今回は、若干ネガティブなお話をさせていただきたいと思います。
様々なホールに赴いて店長さんのご意見を伺っている私ですが、こちらが意図している回答を得られることもあれば、全く意図していない返答も少なくありません。
取材先は首都圏のB店。設置台数等の詳細は控えますが、こじんまりした店舗です。
中野「よろしくお願いします。本日はジャグラーの設定配分についてお伺いにきました」
B店長「よろしくお願いします。中野さんのご期待には添えないと思いますけど…」
中野「リアルな設定を教えて頂ければ幸いです。通常営業とイベント日の配分を教えてください」
B店長「通常営業は全台設定2とか設定2&3の半々とか、最近では設定1も使いますね」
中野「イベントはどうでしょう」
B店長「グループで決められた日以外は設定4までです」
中野「グループで決められた日はどんな日でしょうか」
B店長「周年イベントとか、グループ全体でのキャンペーンです。設定6を使えという指示が来ます」
※写真はイメージです
中野「それ以外のイベントで設定6を使わない理由はなんでしょう」
B店長「売り上げ・利益のノルマが厳しいからです。上司が抜け抜けってうるさいんですよ(汗)」
中野「AT機では抜けないんですか」
B店長「ムリですね。AT機で抜けるならジャグラーをいじめたりしませんよ」
中野「ジャグラーは全機種同じ扱いなんですか」
B店長「同じです。設定6を使わないんだから、ファンキー2もマイⅤもそれほど怖くありません」
中野「アイムには少し厳しいんじゃないでしょうか」
B店長「6を使わない限り、3機種ともあまり変わりませんね…。いや、マイⅤはBIGに偏ることが多い気がするから若干甘いかな」
※写真はイメージです
中野「今後の設定配分はどうなりますか」
B店長「当分はこのままだと思います。よほど稼働の良い機種がリリースされれば話は変わってきますが」
中野「万枚が出る機種も増えてきたとも聞きますが…」
B店長「爆裂性が上がれば人気も出るでしょうが、長期的に使える機種でないと意味がありません」
中野「まだ、しばらくは厳しいということですね」
B店長「そうですね。ですから、中野さんもウチでは打たない方がいいですよ(苦笑)」
中野「仮にB店長さんがジャグラーを打つとしたら、どんな店を選びますか」
B店長「まずは設置台数が多い店。それから明らかな低設定挙動の台が動いている店。じいさん、ばあさんが多い店ではその傾向が見られますよね」
※写真はイメージです
中野「他に注意すべきところはありますか」
B店長「やっぱりAT機が動いている店でしょうね。番長ZEROは最低条件で、例えばアラジンとかバイオ7とかの稼働が良い店なら打つ価値はありそうです」
中野「アラジンやバイオ7以外はどうでしょう」
B店長「AT機が動いていれば何でもOKです。ただし、有利区間リセット後のオイシイところだけ回されて後はさっぱりなんて店はNGですよ」
中野「アラジンの朝イチとかチバリヨのチェリーとか、シンフォギアの有利区間移行一発目とかですかね?」
B店長「はい。最近は特に有利区間リセット後が優遇されている機種が多いので、そこだけ回されると全く回らない機種よりもタチが悪いんです」
※写真はイメージです
中野「要はAT機で抜けているホールならジャグラーで還元する余裕があるということですか」
B店長「そうですね。ただ、必ずしもジャグラーに還元するとは限りませんけどね。ATで抜いた分はイベントでのAT機に還元する店も多いですよ」
中野「その見極めはありますか?」
B店長「それは、普段から出玉状況を見ておくしかないでしょうね」
中野「なるほど、簡単ではないということですね。ありがとうございました」
※写真はイメージです
全台設定2や3という店長はこれまでも何度か遭遇していますが、設定6を使わない店長は6号機になって初めてでした(5号機時代は何人かいらっしゃいましたが)。
B店長曰く、AT機が不振すぎてジャグラーで還元する余裕すらなくなってきたとのこと。多少の稼働低下より、目先の売上が必要なんだそうです。
ジャグラーさえ動いていれば、打つに値するホールであると判断できるほど単純ではなく、今後はホール全体の稼働と売上をチェックする必要があるようですね。
B店長がおっしゃっていたAT機で抜けていそうなホールは、余裕があるでしょうからジャグラーも還元してくれる可能性はあるようです。
ホールサイドのジャグ雑感
中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。