企画

GOGO!ランプは夫婦の太陽【Youは何しにジャグラーへ? 5人目】

2022年4月12日

時代が変わろうとも、人間の本質的な欲求を満たす場所――。

今日も全国のホールには多くの客が集まり、ジャグラーのシマでも老若男女が各々の台に向き合っている。

そこに漂うのは、ギャンブルとしての成果を求めるプレイヤーたちの匂いや熱気だけではない。

少しだけ表面をめくってみれば、彼らが背負っている人生の色も垣間見えるはずだ。

この企画では、自称ジャーナリスト・板橋北子(いたばしきたこ)がゲリラ取材を敢行し、「Youは何しにジャグラーへ?」と問う。

さて、今回はどのような物語が紡がれるのだろうか――。

 【Vol.5 GOGO!ランプは夫婦の太陽】

■日時:2022年4月某日(水) 11:00
■場所:東京都・某区
■取材対象:Eさん(推定70歳・女性・無職)
※直撃インタビュー…という体のフィクションです。

「お姉ちゃん、さっきから何ウロウロしてるの!」

――え? 誰かをインタビューをしようと思って…

「あら、そう。気になってこっちから話しかけちゃったわ。私で良ければインタビューに応じるわよ。アハハ!」

――そ、それでは是非。Youは何しにジャグラーへ?

「まぁ、習慣よね。理由は別にない。もう10年前ぐらいからずっと打ってるわ。それよりもお姉ちゃん、隣の台を打ちなさい! 良いわよ、この台!」

――低設定っぽい挙動ですが…

「低設定って何? ほら、一昨日から全然出てないでしょ? ということは今日こそ出る! 間違いないわ!」

――一応、仕事中ですので遠慮しておきます。

「あら、残念ね。それじゃ常連の高橋さんに連絡してみるわ」

――ところで、ジャグラーを打つようになったキッカケは?

「旦那よ。旦那が毎日のようにジャグラーを打っているから、それじゃ私もと一緒に打ち始めたの」

――今日も旦那さんと?

「ううん、もう3週間前から1人で打ってる。…あ、高橋さん! こっちこっち! ほら、隣の台を打って! 私はインタビュー中だから気にしないで!」

――旦那さんは最近お忙しい?

「あの人、暇に決まってるじゃない。でもさ、ちょっと今はホールに来れない。実は入院してるんだよ」

――それは大変ですね。

「こっちは清々しているわよ。もちろん長年連れ添った仲だしさ、少しは心配するし入院中の世話もしてるけど。…高橋さん、もう帰るの? なんか怒ってる? じゃあまたね」

――旦那さんの様態は安定している?

「そうね、末期ガンだけど」

――え?

「ハハハ、ウソよ! 命に別状はないわ。今の旦那は病気よりも、ジャグラーが打てないストレスのほうが大変みたい。だから私が助けてんのよ」

――どうやって助けているんですか?

「GOGO!ランプが光るたびに写真を撮って、入院中の旦那に送ってるのよ。昨日なんて短時間で10回も光って、もう忙しくて忙しくて。ハハハ!」

――逆に旦那さんは打てないストレスが増幅するのでは?

「そうなの。先週なんて病院から抜け出して、勝手にジャグラーを打ってた。私が病院の先生に怒られちゃたわ。旦那さんには別の診療科を紹介します…なんて言われちゃって。ハハハ!」

――明るいですね。

「よく言われるわ。でも、GOGO!ランプの明るさには敵わない。こんな私でも落ち込む日はあるけど、そんなときでもランプが光った瞬間は嫌なことを忘れさせてくれる太陽みたいな存在かな」

――旦那さんも同じ気持ちですかね?

「そうね。早く実際のGOGO!ランプを拝んで、元気をもらいたいと思ってるんじゃない? でも、その前にしっかりと病気を治してもらわないと」

――ありがとうございました。

「仕事も終わったんだし、隣の台を打ちなさい! 早くしないと誰かに……ほら、もう座られちゃったじゃない。……あれ!? アンタ何してんの! 病院に戻って!!」

Eさんに幸あれ。

Youは何しにジャグラーへ?

板橋北子(いたばしきたこ)がアポ無し取材を敢行し、ジャグラーを打っている人々に「Youは何しにジャグラーへ?」と問う、インタビュー形式のコラム。「ジャグラーを打つ理由」を聞き、ドラマチックな人間模様や波乱万丈の物語を紹介していく。

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