企画

ジャグラー経営帝王学?【Youは何しにジャグラーへ? 4人目】

2022年4月2日

もはやパチスロの代名詞と言っても過言ではないほど、絶大な地位を築いているジャグラーシリーズ。

今日も全国のホールでは、多くの人間がほぼ無言で筐体に向き合い、ひたすらGOGO!ランプの輝く瞬間を待ち望んでいる。

一見すると、彼らの姿から特別な何かを感じることはできない。しかし、実際の声を聞けば何らかの「人生劇場」があるはずだ。

この企画では自称ジャーナリストの板橋北子(いたばしきたこ)が取材を敢行し、「Youは何しにジャグラーへ?」と問う。

さて、今回はどのような物語が紡がれるのだろうか――。

 【Vol.4 ジャグラー経営帝王学?】

■日時:2022年3月某日(火) 13:00
■場所:南関東某県・某市
■取材対象:Dさん(推定30歳・男性・職業不詳)
※あらかじめ取材の趣旨を説明し、了承を得た後のインタビュー…という体のフィクションです。

――Youは何しにジャグラーへ?

「あ? 別に良いじゃねぇかよ。なんか問題ある?」

――いえ、ないです。すみません

「そっちから話かけてきて、ビビってんの?」

――そ、そんなことはないです

「平日の昼間っからさ、上下スウェットでパチ屋をウロウロしている若い奴を見て、ちょっと面白そうだと思ったんでしょ」

――正直、そうです。

「馬鹿にしやがって。でも、ぶっちゃけこれも仕事なんだよね」

――スウェットでパチ屋をウロウロするのが仕事?

「そう。ジャグラーとか打ったり、休憩所でマンガを読んだりしながら、店内の様子をチェックしてる」

――用心棒的な?

「いや、クラブとかじゃないんだからさ。…これは誰にも言うなよ。俺、オーナーの息子」

――ホールオーナーの息子さん?

「ああ。今は経営を勉強中なんだ。だから毎日ホールに顔を出して、様子を見てるわけ。世を忍ぶ仮の姿でさ。フフッ」

――ジャグラーを打つのも勉強のため?

「もちろん。ジャグラーを上手に使えるかどうかでホールの経営は大きく左右される。俺は客層や稼働をチェックしたり、さりげなくお客さんから感想を聞いたりもするよ」

――将来的には跡を継ぐ?

「そうじゃなきゃ、こんなことしてないよ。スウェット着て、電子タバコ咥えて、フラフラして、休憩所でマンガを読んでさ。趣味じゃないし」

――あれ、隣に女性がいますけど? 似たような服を着てますね

「ん? 彼女だよ。へへへ、いつも一緒にいんだ」

――彼女連れで仕事?

「え? あぁ、まぁオーナーには許可もらってっからさ」

――あれ、店員さんが近づいてきました。あなたが休憩所のマンガをパクった?

「お、俺はオーナーの息子だぞ! 別に良いじゃねぇか。事務所に来いって? ああ、上等だよ! …インタビューの途中だけど、じゃあな!」

Dさんに幸あれ。

Youは何しにジャグラーへ?

板橋北子(いたばしきたこ)がアポ無し取材を敢行し、ジャグラーを打っている人々に「Youは何しにジャグラーへ?」と問う、インタビュー形式のコラム。「ジャグラーを打つ理由」を聞き、ドラマチックな人間模様や波乱万丈の物語を紹介していく。

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