企画

チェリーの興奮【Youは何しにジャグラーへ? 2人目】

2022年3月9日

日本が誇る一大文化、パチンコ店。今日もほぼ見知らぬ者同士が同じ場所に集い、派手なパチンコ台・パチスロ台に向き合っている。

彼らが追い求めている一番の成果は、ギャンブルとしての勝利。

しかし、きっとそれ以外にも「打つ理由」は存在するはずだ。

この企画では、自称ジャーナリスト・板橋北子(いたばしきたこ)がジャグラーのシマでゲリラ取材を敢行し、「Youは何しにジャグラーへ?」と問う。

どのような人間ドラマが垣間見れるのか、今回もご覧いただきたい。

【Vol.2 チェリーの興奮】

■日時:2022年3月某日(木) 13:00
■場所:南関東某県・某市
■取材対象:Bさん(推定20歳・女性・派遣業)
※あらかじめ取材の趣旨を説明し、了承を得た後のインタビュー…という体のフィクションです。

――Youは何しにジャグラーへ?

「え? 暇だから」

――平日の午後に暇とは。学生さん?

「働いてるよ。でも、最近はコロナのせいで景気が悪くて」

――どんな仕事を?

「派遣業…って言えば良いのかな。よくわかんない」

――景気に左右される派遣業?

「そうだね。お客さんがいないと、仕事はモロにゼロ。アタシがヤル気マンマンでも、相手がいないとお金は稼げない」

――自分から積極的に仕事は取れない?

「こっちからお客さんに営業することはほぼないよ。そんなことしたら、店長に怒られちゃうし。ま、こっそり連絡先を交換することはあるけど(笑)」

――お客さんと対面する仕事?

「まだ分かんないの? デリバリーよ」

――Uber Eats的な?

「モノは運ばない。アタシが健康を配達するの。肉体労働なのは同じだけど」

――健康を配達する?

「わざと知らないフリしてるでしょ? っていうか、ジャグラーのことを聞きたいんじゃないの?」

――そうでした。

「ジャグラーは暇なときに打つ感じ。でもね、勝負は本気だよ。最近は時間があるから打ちまくっていて、今はマイジャグⅤがお気に入り。収支も浮いてるし」

――ジャグラーの好きなところは?

「チェリーが止まって、ネジネジして、GOGO!ランプが光ったときなんて、もう気持ちよすぎ。仕事の辛さも忘れちゃう。なんかこう、ジェットコースターでふわっと無重力になった瞬間みたいな感じ? 上手なお客さんにされたときみたいな。分かるでしょ?」

――全然分かりません。

「知らないんだ、可哀想」

――すみません。

「あ、もちろん予想していない場面でペカったときも興奮する。チェリーっぽい地味なお客さんが突然そんなことする? みたいな」

――分かるような、分からないような。

「もういいよ。とにかくアタシにとってジャグラーは、暇つぶしだけど欠かせない存在。たぶん、これからもずーっと付き合っていくんじゃない? 気持ちよくて別れられない」

――仕事もがんばってください。

「ありがとう。でもさ、なかなか難しいんだよね。別に人気があるわけじゃないし、太い常連さんがいるわけでもないしさ。そろそろ別の仕事も…あ、店長から『事務所に戻ってこい』ってLINEが来た。今日は何本かイケるかも? それじゃね!」

Bさんに幸あれ。

Youは何しにジャグラーへ?

板橋北子(いたばしきたこ)がアポ無し取材を敢行し、ジャグラーを打っている人々に「Youは何しにジャグラーへ?」と問う、インタビュー形式のコラム。「ジャグラーを打つ理由」を聞き、ドラマチックな人間模様や波乱万丈の物語を紹介していく。

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