こんにちは、中野和彦です。
ついに緊急事態宣言も解除され、本格的に経済が動き出すことが期待されています。パチンコ・スロット業界においても稼働の伸びに期待するホールが多いと思われます。
また、10月4日には6号機ジャグラー第2弾となる「ファンキージャグラー2」が導入され、低迷する6号機市場の起爆剤になってくれることを願う声も大きいかと思います。
そんな現状で今回伺ってきたのは「小役カウンターの使用」について。
アイムは設定1~5が同じ数値だと言われていますが、マイジャグやゴージャグはブドウ確率が設定ごとに違い、そしてファンキー2は同様の可能性が高そうです。
そのため、ホールによっては小役カウンターでの小役カウントを疎ましく思っている店長さんもいらっしゃるのではないかと思い、質問をぶつけてみました。
お話を伺ったのは、都内のA店とB店。
A店は比較的大きな店舗でスロットの総台数は約500台に及びます。客層の多くは若者の上級者で、常連も若い層が大多数を占めています。
一方のB店は比較的小さな店舗で、客層の中心は地元の若者+近隣の居住者。
※写真はイメージです
まずは、小役カウンターを使うことについての考え方を伺います。
まずはA店長から…
中野「小役カウンターの使用をどう感じてらっしゃいますか」
A店長「昔は気になったけど、今は何も感じなくなったかな」
中野「小役カウンターを使われることで、一部の上級者が高設定を独占するということにはならないですか」
A店長「ウチのお客様は若い人が多くて、若い人同士の競争力も高いし、一定のお客様に独占されるというようなことは起きていないですよ」
中野「小役カウンターの使用で、高設定奪取率は変わると思いますか」
A店長「若干は変わると思いますよ。上手い人は低設定に座っても無駄に粘らないし、高設定に座ったら空きにくいですね」
中野「確かにそうですよね」
A店長「ただ、そういう傾向があります。まあ、ブドウもかなり偏りますので、そこまで精密ではないと思います」
続いてB店長…
中野「小役カウンターの使用をどう感じていらっしゃいますか」
B店長「正直、やめて欲しいと思っています」
中野「理由としては…」
B店長「やっぱり、一定の上手い人に高設定を持っていかれちゃいますから」
中野「禁止にするという考えはなかったんですか?」
B店長「考えましたけど、難しいでしょうね。昔なら禁止もアリだったんでしょうけど、今は『高設定がないからカウントを禁止している』とかSNS等で噂を立てられたらアウトですからね」
中野「なるほど」
B店長「仮に禁止しても、スマホでもカウントできますし。小役カウンターを持っていなくても、目立たずにカウントできます。無駄にイメージを悪くするだけなら、放置するしかないかなと」
A店長はそれほど懸念を持たれていませんが、B店長はできれば使って欲しくない様子。
では、ファンキー2導入に際して、今後どう対応していくのか伺いました。
まずはA店から…
中野「ファンキー2はブドウ確率の差が大きいのではないかと予想されますが、今後の小役カウンター対応策は?」
A店長「ないでしょ。アイムは設定6でしか高設定投入をアピールできなかったけど、ファンキー2は設定5でも十分アピールできるかも知れない。ましてや設定6を使えば尚更…」
中野「高設定投入アピールになるということですね」
A店長「そういう意味では、逆に小役カウンターウェルカムですね」
A店長は全く気にしていないようでしたが、B店長は…
中野「ファンキー2導入後も小役カウンターの扱いは変わりませんか」
B店長「先程も話した通り、スマホでもカウントできるので禁止にはできませんね」
中野「かといって、高設定を若い上級者に独占されるのも困る…」
B店長「そうなんですよ。なんとか、年配層やビギナーにも高設定の楽しさを分配したいんです」
中野「どのような対策が考えられるでしょうか」
B店長「若者が集まるであろうイベント日は設定6を減らすか、もしくは使わずに設定4あたりを増やしてみようかと考えています。設定4レベルだと、若い人は捨てる傾向があるので」
中野「イベントの信頼度が落ちませんか」
B店長「その分はAT・ART機に振りますよ」
中野「なるほど」
B店長「それから、通常営業でも設定5とか、たまには設定6も使いたいと思います」
中野「やはり、上級者対策ですか」
B店長「そうですね。イベントの時だけ集まる一過性のお客様より、普段からB店を選んでくださっているお客様に高設定を打っていただきたいので」
中野「ありがとうございました」
※写真はイメージです
小役カウンターの存在を疎ましく思っていても、それを拒否できない時代であることは仕方ないようで、その使用に否定的なB店長も禁止という強硬手段を取れずにいるようです。
しかし、常連のお客様に高設定を打ってもらいたいという思いは強く、それは設定配分に変化を加えると仰っていました。
※写真はイメージです
一方のA店長は、設定配分に自信があることも手伝って、小役カウンター上等というぐらい余裕があるようです。
通常営業で打つに値するホールなのか、イベントでしか打てないホールなのか、あるいはイベントでも打つべきでないのか、それらの判断は、ホールの特徴によりけり。
一長一短には判断できませんから、普段からホールの出玉状況をチェックしておくことが肝要となりそうですね。
ホールサイドのジャグ雑感
中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。