皆さん、こんにちは!
ジャグラーサイエンスデータラボ(JSL)所長の邪愚輝男です。
JSLではアマゾンで購入した照度計と騒音計を用いて、ジャグラーの音や光を数値化。身近なものと比較することで、ジャグラーのポテンシャルを見極めることをメインテーマにしています。
いよいよ今回はフィールドワーク=現地調査のスタートです。
以降は助手の角田再遊技男(つのだりぷお)くんとお話を進めていこうと思います!

角田
博士、今回もよろしくお願いしますでヤンス~!
その語尾の『ヤンス』、やっぱり気になるんだよなぁ

輝男

角田
口癖でヤンス。仕方ないでヤンス。これ以上言ったらパーハラで訴えるでヤンスよ!
パーハラ? パワハラじゃなくて?

輝男

角田
パーハラは『パーソナルハラスメント』でヤンスよ。そんなことも知らないでヤンスか?
そんな用語もあるんだ。とにかく、訴えるのはヤメてくれよ。スタートしたばかりなのに、研究所が潰れてしまうからさ

輝男

角田
冗談でヤンスよ。ビビった? ビビったでヤンスか? イエーイ! ヒヒヒヒ!
その発言も何らかのハラスメントじゃ……

輝男

角田
それで博士、今日は何をするんでヤンスか
切り替え…。まあ、今回は実際にホールへ行って、『ガコッ』の音量を計測しよう!

輝男

角田
前回の話で分かっていたけど、やっぱりあの騒音計をホールに持ち込むでヤンスか?
私も少々リスクがあると思っている。別に悪いことはしていないけど、怪しまれる可能性はかなり高いもんね

輝男

角田
さすがに堂々と計測するのは厳しそうでヤンスね
そこで私は考えた。ちょっと見てくれ

輝男
題して『隠しマイク作戦』だ。ちょうど良い感じのバッグに騒音計を入れて、先っちょのマイクだけ台に近づける。これで店員さんや周囲のお客さんにもバレないはずだよ

輝男

角田
でも、それで正確な数値が測れるんでヤンスか?
実はすでに確認してある。しっかりと台の音を捉えて、数値=デシベル(db)が変動することをね

輝男

角田
研究的には安心でヤンスね。でも、やっぱり店員さんに見つかったときが怖いでヤンス
そのときは『音を測るのが趣味なんです』と正直に言おう

輝男

角田
余計怪しまれるでヤンスよ……。まぁ、とりあえず行ってみるでヤンスか
――そしてホールへ向かう2人。
きみも一応、バッグの中に入ってもらうよ

輝男

角田
僕もそのほうが安心でヤンス。バレたら恥ずかしいでヤンスからね
まず計測する台を決めようか。『ガコッ!』が発生する機種は、アイムジャグラーシリーズとファンキージャグラーの2つ。今回は比較的空いているファンキーにしよう

輝男

角田
で、どんな感じで計測するんでヤンスか?
私は足を組む。左足を上にして、そこに騒音計が入っているバッグを置く。台との距離はこれぐらいだ

輝男

角田
少し分かりにくいでヤンスけど、レバー下10cm、台との距離は20cmぐらいでヤンスかね
騒音計の『通常モード』は数値が常に変動するから、『ガコッ!』の瞬間を捉えることが難しい。そこでdbの最大値のみを更新&固定表示していく『MAXモード』に設定する。これによって、通常の音よりも『ガコッ!』が大きければ、その数値が分かるはずだ

輝男

角田
なんだか難しいでヤンスね
それでは実際にプレイしてみるか。まずはスタート音や小役の払い出し音など、ファンキージャグラーの基本的な音の最大値を調べてみよう

輝男

角田
基本的には103dbぐらいでヤンスね。とりあえず104db以上は上昇しないでヤンス
つまり、104dbよりも『ガコッ!』の音が大きい場合、騒音計はそれをキャッチして、固定表示してくれるわけだ。これで万事OK

輝男

角田
もし、通常の音よりも『ガコッ!』が小さかった場合は?
……そのときに対処法を考えよう

輝男

角田
考えてなかったでヤンスか?
――約1時間経過。
……ウ、ウゥッ

輝男

角田
博士、泣いてるでヤンス?
もう2万円も使っているのに、全然ガコらないんだもん

輝男

角田
ガコらないだけでなく、ペカりもしないでヤンスね
このままじゃ研究費が足りなくなって、実験を断念せざるを得ないかも。あと3千円……

輝男

角田
いろんなリスクを背負って実戦してるのに、肝心の『ガコッ』が計測できずに終わるなんて、さすがにイヤでヤンス!
私だってイヤだよ! でも仕方ないじゃないか

輝男

角田
貧乏が悪い! 博士の貧乏!! キングボンビー!!
なに! サイの分際で! 帰って水風呂にでも浸かってろ!

輝男

角田
あ~あ、言っちゃったでヤンスね。もう絶対に訴えるでヤンス!! パワハラ、パーハラ、モラハラのトリプル役満でヤンス!
もう、初回から最悪だ! JSLなんて立ち上げなきゃ良かっ……ウオッ!!

輝男
ガコった!!!!

角田
博士、数値を! 数値でヤンス!
ああ、ちょっと待って

輝男

角田
107.8db! これが『ガコッ!』の数値でヤンスね!
そうだね。もちろん、それぞれの台で多少異なるだろうけど、ひとまず『ガコッ!』は107dbぐらいということが確認できたよ!

輝男

角田
で、この数値はどれぐらいの音でヤンスか?
ちょっと調べてみようか

輝男
実際に人間の耳で感じるものとして、100dbは電車が走るときのガード下。110dbだと車のクラクション(前方2m)やヘリコプターの近くらしいよ

輝男

角田
かなりの音でヤンスね! まぁ、騒音計は台の間近に置いていたから、実際に感じる数値はもう少し小さいでヤンスけど
それにしたって、なかなかのもんだよ。そりゃみんな『ガコッ!』に驚くわけだ

輝男

角田
我々もさっきは超驚いたでヤンス
おかげで、直前のケンカも忘れたよ

輝男

角田
え? 僕は決して忘れないでヤンス
……まぁ、次回も仲良くいこうよ

輝男
――さてさて、次回は何を測定するのか。乞うご期待!
ジャグラーサイエンスデータラボ
ジャグラーを科学的見地から研究するために立ち上げられた企画。主に市販されている測定器を用いて、ジャグラーの音・光・重さ・匂いなどを徹底的に数値化し、研究につなげる。JSL所長は邪愚輝男(じゃぐぺかお)、その助手は角田再遊技男(つのだりぷお)。