神奈川在住歴25年の中野和彦です。
世の中には様々なランキングがありますが、先日発表された “都道府県魅力度ランキング”の結果が、大変興味深かったのでご紹介したいと思います。
大々的に取り上げられていたのは「茨城県が最下位を脱出!!」というニュース。これまで茨城県は7年連続で47位だったらしいのですが、2020年のランキングでは42位にランクアップしたそうです。
最下位を脱出した県があれば、転落する県もあるわけで、最下位は前年度43位だった栃木県だそうです。ちなみに、1位は北海道で12年連続、2位は京都府、3位は沖縄県といった順位でした。
ちなみにこのランキング、調査・発表しているのはブランド総合研究所という民間調査会社で、認知度や観光意欲度など全84の項目を精査し、ランキングを作成しているそうです。
しかし、下位ランキングを発表する必要はあるのでしょうか。“気ィ”悪いでしょ、7年連続最下位だった茨城県、最下位に転落してしまった栃木県の住民の皆さんが。
来年以降は上位のみの発表に留めるべきなのではないでしょうか。下位ランキングを発表することで、当該都道府県の奮起に期待を込めているのかもしれませんが。
さて、今回の取材ですが、導入が近づいてきたアイムジャグラーEXに対する準備について伺ってきました。
取材店舗は都内の某駅前に立地するZ店。
古き良き商店街をバックに抱えた庶民的な店舗で、客層的には学生・サラリーマン、イベント時には上級者といった感じで、女性客が少ないように思われる店舗です。
中野「よろしくお願いします。6号機ジャグラーの導入日が迫ってきましたが、導入までの期間に何らかの“仕掛け”はお考えになられているでしょうか?」
Z店長「もちろん、あります。大雑把に言えば、6号機ジャグラー導入までにジャグラーの稼働・売り上げをアップさせる。シンプルですけど、これだけです。どの店もそうだと思いますけどね」
中野「まあ、そうですよね」
Z店長「そもそも、6号機ジャグラーの準備もそうですが、店舗運営的にジャグラー全体を推しています」
中野「AT・ARTではなくジャグラーを推す理由は?」
Z店長「11月にはミリゴ凱旋が消えるじゃないですか、そうなると爆裂系で動くのは番長3ぐらい…。ジャグラーを推すしか手がないというのが本音です」
中野「確かに、市場全体的に6号機の動きは悪いですもんね」
Z店長「ただ、他に推すべき機種がないからジャグラーを…なんて言ったら悲しいじゃないですか。そこへ持ってきての6号機ジャグラー導入、タイミングが良かったですよね」
中野「どういうことでしょうか?」
Z店長「6号機ジャグラー導入に向けて、ジャグラー全体をプッシュすると言えるじゃないですか。ネガティブな理由ではなく、新台導入に向けてポジティブなイメージを付けられる」
中野「確かに、そうですね」
Z店長「それから、導入機種が“アイム”であったことも、ウチとってはありがたい」
中野「何故でしょう。マイジャグラー待望論もありますが」
Z店長「確かに、マイジャグラーの方が安定的に稼働するとは思います。しかし、5号機のマイジャグラーがシリーズのメイン機種なんですよ。そこへ来て6号機が投入されると、殺し合うんじゃないかと思うんです」
中野「5号機のマイジャグラーは人気がありますもんね」
Z店長「それに引き換え、5号機のアイムは稼働がかなり厳しい。6号機ジャグラーの導入へ向け、5号機アイムのテコ入れにも繋げられそうですよね」
中野「アイムだけですか、盛り上げる予定の機種は?」
Z店長「もちろん、ジャグラー全体的に盛り上げるつもりではいるんですが」
中野「なにか懸念材料でも!?」
Z店長「アイムを盛り上げなければならない。加えて、好調のマイジャグラーは稼働も設定も落としたくない。となると、残りの機種までケアできるかどうかが…。正直、ゴージャグやミラクルは厳しいかもしれません」
中野「それらの機種は設定を落とす可能性もあるということでしょうか」
Z店長「落とすことはしないと思います。あくまで現状維持です。配分で言ったらジャグラー以外の機種に比べかなり良いと思いますが、ジャグラーの中では若干寂しい…かなと」
中野「なるほど。大変参考になりました。ありがとうございました」
確実に利益が取れるホールにとってはなくてはならないGOD凱旋が設置期限を迎えるということで、全国のホールがそれに代わる稼ぎ頭を模索しているのが現状です。
私が話を利いている限り、番長3推しorジャグラー推し、あるいはその両方というホールが9割を超えています。
今回お話を伺ったZ店は番長3の動きがそれほど良いわけではないため、必然的にジャグラー推しとなるようです。
ただし、元々稼働の良かったマイジャグをさらに、そして稼働の落ち込みが目立っていたアイムのテコ入れ、これらを近々の施策としているようです。
その大義名分に6号機ジャグラーの導入を利用しようとしているようですが、POPや店内装飾、BGMや店内放送によってジャグラーを煽っているホールなどは、プッシュしている…つまり勝負してみる価値アリなのかも知れません。
ホールサイドのジャグ雑感
中野和彦(なかのかずひこ)が自分の人脈を最大限に引き出し、ホールによるジャグラーの扱い方などを紐解く。読者の皆様にホール店長の考え方やジャグラーシリーズの設定配分などを知っていただくための取材日記。