マイジャグラーシリーズは2010年に初代が登場して以来、5号機時代の10年に渡って4機種が登場しました。
ジャグラーと言えばアイム系が台数的にも多く初代マイジャグラーをはじめクラッシクジャグラーやラブリー、ジャンキーなどアイム系以外のジャグラーは亜種的な扱いで一部のファンから支持された機種もありましたが、ホールでの扱いは決して良いとは言えませんでした。アイム系以外のジャグラーは総じて高設定域の機械割が高く、年配層をメインターゲットとした営業をしていたホールにとっても扱い辛かったのかもしれません。
しかしシリーズを重ねる度に設置台数も増え、スペックの良さから若いユーザー層からの支持も高く、集客には欠かせない機種となってきました。また全国的な非等価交換の流れから以前より高設定も使いやすくなり、マイジャグラーの高設定の出玉感を体感したユーザーが増えていったことも人気を後押ししたのかもしれません。
「最近マイジャグラーで勝てなくなった」
最近こう言う声を良く聞きます。最近は私もマイジャグラーを打つ機会が減ったように感じます。○○ホールはマイジャグ4が全6だったなど一部の有名店では景気の良い話もまだまだ聞こえてきますが、私が会社帰りや休日に行くホールはそう言った有名店ではなくごくごく普通の中型~小規模店。それでも数年前まではマイジャグをメインに自慢できるほどではありませんが、プラス収支だったように記憶しています。
最近マイジャグラーで勝てなくなったという人に共通する意見
①高設定が減っている
②平均設定が下がっている
③朝は設定6並み数値だったのに…ということが増えた
こう言った意見も併せて今回はマイジャグラーシリーズの歴史も振り返りながら「最近マイジャグラーで勝てなくなった」と感じる理由を考えてみたいと思います。
マイジャグラーの歴史
マイジャグラー
自分だけがこっそり告知を楽しめるGOGOランプを搭載。なかなかボーナスを揃えられないのが恥ずかしいと言うユーザーにも配慮した設計とシリーズ最高峰のスペックが話題に。
マイジャグラーⅡ
GOGOランプの光が漏れて周りの人にも告知が分かると言う初代を改良して登場。BIGボーナス成立の一部でGOGOランプ点灯後のベットボタンを規定回数押すとランプの色が変化すると言った裏技も。
マイジャグラーⅢ
BIG確定のプレミア演出を多数追加。マイジャグⅢから設置台数もかなり増える。
マイジャグラーⅣ
スペックはシリーズを踏襲し前作マイジャグラーⅢのプレミア演出を更にパワーアップ。ホールの集客には欠かせない存在に。
マイジャグラーが最近勝てないと感じる理由
①上手い打ち手&ライバルが増えた
小役のカウントなどの設定推測や朝イチからマイジャグを狙う打ち手が増えたことで夕方から打てる良い履歴の空台が少なくなった。アイム系などではまだまだ拾える印象ですがマイジャグ系で良い履歴の台が空けばすぐに押さえられてしまうでしょう。また朝イチから狙いに来ている打ち手が高設定をツモってそのまま打ち切ってしまえば単純に空台のなかに高設定がる可能性も低くなります。
②ホールの使い方が上手くなった
今や年配層からも絶大な支持を受けるマイジャグラーシリーズ。ホールとしても上手い打ち手にばかり出されるよりも来店頻度の高い年配層のお客に勝ったり負けたりしながら遊んでもらいたいと考えるのも当然のこと。
必然的に設定6を見せ台として使う割を中間設定増やす方に当てて、ある程度どこに座って打っても何回かに一度程度は設定4あたりに座れるような設定配分にするホールは多いようです。
設定配分と中間設定
もしマイジャグラーのシマに設定6と1しかないような極端な設定配分のホールがあるとすれば設定推測にさほど時間はかからないし、上手い打ち手からすれば逆に狙い目のホールと言えるのではないでしょうか。
極端な配分にしてしまうと、出ている台以外の稼働が落ちることは確実で実際は中間設定を交えながら営業しているホールがほとんどです。
現在のマイジャグラーの設定配分を推測するに
設定6→5→4→3→1→2
の順に多くなる傾向が強いようです。
全国的に非等価交換が進んでいる現在、一部のイケイケなお店やボッタクリ店を除き平均的なお店の通常営業では設定2と3の占める割合が多く1割程度が設定4と5と言った感じでしょうか。
この設定1と6が無く設定2をベースに中間設定を混ぜてくる現在のホールの設定配分こそが勝ちを意識した打ち手に「マイジャグラーは勝ちにくくなった」と感じさせる一番の要因なのではないでしょうか。
設定 | BIG | REG | 合算 | 単独REG |
1 | 1/287.4 | 1/431.2 | 1/172.5 | 1/668.7 |
2 | 1/282.5 | 1/364.1 | 1/159.1 | 1/528.5 |
3 | 1/273.1 | 1/341.3 | 1/151.7 | 1/496.5 |
4 | 1/264.3 | 1/292.6 | 1/138.9 | 1/409.1 |
5 | 1/252.1 | 1/277.7 | 1/132.1 | 1/390.1 |
6 | 1/240.9 | 1/240.9 | 1/120.5 | 1/334.4 |
通常営業のマイジャグラーのシマに設定1と6が無いと仮定して上の表を見ると短時間では設定2や3のREGが高設定っぽく当たることも珍しくはないでしょうし、BIG確率の分母も設定1~6の幅に比べれば更に微差となります。
日によって設定5が無い日もあるとすれば設定4が仕事をしないとマイジャグのシマは出ていないように見えてしまうでしょう。
最低限負けない立ち回りを
冒頭で書いた最近マイジャグラーで勝てなくなったという人に共通する意見について答えを出すとすれば…
①高設定が減っている
→設定6の数は少し減っているかもしれませんが、設定4や5の数は増えているかもしれません。
②平均設定が下がっている
→平均設定自体はそんなに変わっていないか、むしろ少し上がっている可能性もあります。
③朝は高設定並み数値だったのに…ということが増えた
設定2~5が使用されていると仮定すると設定推測の難易度は更に増します。短時間での見切りは難しいと言わざるをえません。
現在、通常営業のマイジャグラーシリーズで勝とうとするならば極端な話、機械割が100%を切る設定2を回避しながら負けを減らしつつ設定4や5に座れた時には粘ると言う立ち回りがベストかもしれません。
設定2と3はかなり曲者ですが…。