ジャグラーであった本当の話。第3回は私、輝輝輝輝(かがやきてるき)がお届けします。私の連載(現在はデータ不足により休止中)と、本当の話の過去リンクを記事最下部に貼っておきますので、気になった方はご覧ください。気にならなくてもなるべく見てください。
私とジャグラーのファーストコンタクト
シリーズを設置していないホールは無いと言っても過言ではないモンスターマシンの1つであるジャグラー。そんなジャグラーシリーズが私は苦手でした。
元々パチンコからこの世界に足を踏み入れた自分は、液晶搭載機が一般的になりそこで繰り広げられるスーパーリーチに一喜一憂していた。パチンコに遅れてスロットを覚えたのは爆裂AT機全盛の時代になります。液晶演出にスピード感溢れる大量出玉。何の迷いも無くスロットにも派手さを求めていました。多種多様な演出がどんどん現れる中「シンプル」という表現が当てはまる台は「退屈」だと感じていました。そのシンプルの代表格がパチンコの海シリーズであり、スロットのジャグラーシリーズだったのです。
まだハタチそこそこの若造だった私は、それらの台を毎日毎日打つ年配の方々を見て、「毎日毎日シンプルな演出で飽きないの? 楽しくないよね?」と思っていました。ただ、ジャグラーを全く打たなかったわけではなく、波の荒い台で負けた後に少しでも取り戻そうとデータの良さそうな台に座って打つ事もあったが、打てども、光らない。打てども、当たらない。相性の悪さもあってこれを繰り返している内に苦手…という意識がいつしか根付いてしまっていた。
GOGO!ランプって突然ペカりますよね
時は流れ、自分も年を取り30代に。スロットも5号機時代に突入した。ジャグラーは変わらずホールの顔だった。自分とジャグラーの関係も相変わらずで、たまにお遊び程度に触るくらいで、打つ機会は多くはありませんでした。
そんな折、とあるパチスロ番組で有名ライターの沖ヒカル氏がジャグラーや沖スロなどの光り物系の機種に関してこんな発言をされていた。
「光らなかった瞬間に次ゲームの事を考えてレバー叩けば良いんですよ」
衝撃だった。
って、いや、今文字で見ると当たり前過ぎる…当然の事ですね(汗)。むしろ私もそう思ってレバーを叩いて来たはず。何が当時の自分に響いたのかは今考えても謎だが、ただその時の自分は何の疑いも無く「そうすれば楽しく打てるのか!」と心の中のGOGO!ランプがペカったのを感じたのです。
派手な演出が好きだった私ですが、ちょうどその頃のパチンコ・パチスロの演出過多に疑問を抱いていまして。1回転、1ゲームの真剣さ、楽しさ、期待感が明らかに薄れ、当たるには「○○待ち」と言った言葉も多く聞くようになりました。ただ、ジャグラーは毎ゲーム平等に期待感があり、次のゲームで光るかもしれないというワクワク感がある。
件の言葉を聞いてから打ちに行ったジャグラーがメチャクチャ楽しかったことは、今でも鮮明に覚えています。本人は当たり前のことを言っただけかもしれないけど、沖氏の何気ないひと言は自分にとっては目から鱗の言葉でした。ジャグラーを打つことが退屈から楽しいに変わったのですから。
加えて、ジャグラーを取り巻く環境も後押ししてくれました。ご存じの通り、ジャグラーって設定が入りやすいんですよ。データを取って傾向と対策を練って…というデータ収集の基礎ができたのも、ジャグラーがきっかけだったりします。そのおかげでこうしてコラムなんか書いちゃったりしています。ありがとうジャグラー、ありがとう沖ヒカル氏!
好きになって打ち込むと新たな発見も
それ以降ジャグラーとの相性が良くなった!…とは言えませんが、ジャグラーを打つのが格段に楽しくなったのは確かです。以前と同じ台を打ってるとは思えない位にいつまでも打っていられる感覚に変わりました。打てば打つ程、ジャグラーはただ光るのを待つだけの台では無く、出目にも打ち手を飽きさせない作りこまれた台だと気づかされました。
「ラブリージャグラー」の中押しの中段7停止や「ハッピージャグラー」の右押し7BAR停止のボーナスorチェリーの出目をひたすら狙い続け、出る度にアツくなって左リールを止める手に力が入りました。ボーナス図柄一直線の誰が見てもわかるリーチ目は分かりやすく、多くの年齢層に出目の楽しさを教えてくれるし、ピエロ・ボーナス図柄・ピエロのマニアックなリーチ目をこっそり狙うのも楽しい。ネジネジしたくなる気持ちがわかり過ぎる程わかりました。
「シンプル」は「退屈」ではありません。演出が無いからこそ自分でどんな風にも創造出来るし、楽しめます。派手な演出が大好きだった私ですが、今となってはジャグラーやアクロス系のようなノーマルタイプを好んで打つようになりました。どこを押そうかと考えてリールを止める楽しみ。狙ったところが止まった時の喜び。それこそがパチスロ本来の醍醐味では無いだろうかと思います。
それに気付いたのは、自分が年を取って変わったからかも知れません。ただ、ジャグラーは昔から殆ど姿を変えずにホールに存在し続けてくれています。パチスロ本来の楽しさを自己主張する事無く静かに懇々と教えてくれる。年月をかけて噛めば噛むほど味が出てくるスルメ台のお手本がジャグラーだと思います。
今ならハッキリ言えます。私はジャグラーが好きです!
P.S 海も今は大好きです
ジャグラーであった本当の話
ジャグラーであったエピソードを当サイトのライター陣がリレー形式風にお送りするコラム。連チャン、ハマリ、変な客などジャグラーに関する各人のコラムをお楽しみ下さい。