昔から懐疑心が強く、信用できる知人は数人しかいない道化光です。
何故こうなってしまったかは自分でも理解に苦しむが、昔から人間の本性は悪であり、人は人を騙す、陥れる、傷付ける…というような、いわゆる性悪説を支持していた。
そのせいか、友達と呼ばれる人間は数人しかおらず、その友達とも半年に一回、会うか会わないかという疎遠振り。
今となっては、人との付き合いが苦手であることを自覚し、人に合わせることなく気楽に生きていこう…と、開き直りの境地に達しているありさまだ。
そんな猜疑心の強さはスロットに関して役立つことがある。
今回はスロットと猜疑心について書いていこうと思う。
広告規制が敷かれて久しいが、生活できる程度に高設定をツモろうと思ったら、広告なしでは不可能に近い。
設定6を毎日使っているスロ屋なんて皆無だろうし、だとするなら設定6の投入日を把握しなければ常勝は難しくなる。
スロ屋の状況はできる限り自らの足で把握するよう心掛けてはいる。
しかし、1人で動いているために広範囲をカバーできないし、1店舗に張り付いている訳にもいかないため、確認漏れもチョイチョイ出てきてしまう。
それをカバーするモノが、SNSによる“晒し”と呼ばれる広告である。
ただ、SNS広告を鵜呑みにするかというと必ずしもそうではなく、あくまでも来店動機に留め、SNSで書かれている通りに出玉が付いているかは目で確認するようにしている。
そんな日常を繰り返しているのだが、実際に設定6、あるいは高設定が使われていているのにツモれない日も当然多い。
しかし、問題なのはSNSで煽っていた内容と実際の状況がリンクしていないケースが散見されるので、鬱憤ばらしも込みで紹介しておきたい。
【ケース1】全台系のイベント
都内中規模店で月に3回ある並くらいのイベント。内容的には全機種に高設定があったり、全台設定6があったりと様々だが…この日は、SNSの告知で全6アリとのこと。
マイジャグⅤを確保したが、全台ではないことが判明。自分の台はBIGの引きに恵まれていたが、REG確率が設定1以下だったので、早々にヤメてプラスを確保した。
ココで帰宅してもよかったのだが、全6機種が何なのかを把握するため、しばらく店内を徘徊していた。
結局、これじゃないかというAT機は見えてきたのだが、全6というには出玉的に弱いという印象を受け、この日は帰宅した。
【ケース2】末尾系のイベント
こちらは都内中規模店の月イチイベント。数年前から行われているイベントで、末尾のある数字を全6にするというもの。
自分はある根拠から末尾1のアイムに着席したが(狙いはマイジャグⅤだったが、末尾1は全て抑えられていた)、末尾1が全6でないことは早々に判明してしまった。
この日も答え合わせをすべく、退店せずにしばらく見て回ったが、どうやら正解は末尾3だったようだ。
ただ、不可解な点がないでもなかった。
アイムの末尾1のある台は、400ハマリ→BIG、500ハマリ→BIG、現在738Gハマリという台があったし、他のノーマルタイプでも大負けしている台があった。
また、AT機に関しても、スランプグラフが見事な右下がりになっている台が数台見受けられた。
直近で出向いたイベントを2連続でハズしたわけだが、本当に信じて良いものだろうか。
もちろん、過去にツモった実績のあるイベントだし、店舗的にも信用できる店だとは思う(もちろん、今回もしっかり設定6が使われていた可能性もある)。
しかし、スロ屋の状況は刻一刻と変わりゆくわけで…とりわけ、2月以降は激変の時期であるから、告知や公約をバカ正直に守るのかは、甚だ疑問である。
過去にこんな記事を読んだことがある。
雑誌で店長にインタビューした的な内容だったと思うのだが、全6を告知して、設定1を1~2台混ぜておくという店長の話。
事前告知と他の台の出玉効果により、設定1が他の設定6と遜色なく稼働するというのだ(出玉はド・マイナスであっても)。
この記事を読んだのは、今から数年前。つまり5号機でスロ屋の経営が良好だった頃の話である。
経営に行き詰まってなくてもこのような検証実験を行うのがスロ屋である。
利益的に苦しい時やどうにかして現金を確保しなければならない時などは、ガセイベに踏み切るハードルはかなり低いはず。
SNSで匂わせようが、晒屋が告知してようが、それを遵守する義務はスロ屋にないのだから。
全6や末尾イベント…これらを来店動機とするのは全く問題ない。
しかし、着席したあとは数値を元に押し引きを決めるべきで、この機種が全6っぽい…この末尾が全6っぽい…そんな理由だけで、最悪な状況の台を粘るのはあまりにもリスクが高い。
ただし、正真正銘の優良イベントがなくなってしまったかというと、そんなこともないわけで、そこが難しいポイントになるのだろう。
大事なのは、スロ屋の状況をいかに迅速に見極めるかということ。
今回行った2店舗の同イベント、次回は高設定を使ってくる可能性も高いだろうから、自分は継続して来店するだろう。ただし、今回よりシビア目に判断するとは思うが…。
追記:強めのイベントにはプロやセミプロ系の軍団が多く来店する。
これらの人種を出し抜いて自分が高設定を掴むのは至難の業である…ということは自覚しておいた方がいいかもしれない。
数人、十数人単位で機種や末尾を散らし、LINEなどのネットワークを駆使して打たれては、ほとんど勝ち目はない。
残念ながら、最初に座った台で運命が決まることが多いということは覚悟しておく必要があるだろう。
銭ゲバジャグ戦記
道化光(どうけひかる)の立ち回りは“勝つために手段は選ばない”スタイルで、強い特定日があれば朝イチから並ぶし、緩いホールがあれば夜からの後ヅモをも厭わない。また、ガチの実戦記の他にジャグラーに対する探究心から、様々なことを突き詰める検証実戦などもするコラムとなっている。