盆暮れ正月、そしてGW、いわゆる大型連休中はスロットを控えるようにしている道化光です。
スロットを打つ人間なら誰もが知る内容だと思うが、一般的には人が集まる休みに設定配分が厳しくなると言われている。
何時でも打ちに行ける立場にある自分としては、設定配分が芳しくないことに加え、人が多くて移動もままならない不利な状況で打つことは可能な限り避けてきた。
ただし、今年に限っては少々事情が異なる。そう、5号機がなくなるという特殊な状況であるからだ。したがって、例年なら自嘲する年末年始も足繁くスロ屋に通った。
そしてもちろん、1月中も…。
そんな中、気になることがあったので触れてみたい。
年末年始、そして5号機最後の1ヶ月…ある程度混むのは想定していたが、それにしても度が過ぎるのではないかと感じたのだ。
また、混んでいるだけでなく「その台まだ粘るの」とか「なんでその台に座ったの」的な光景をあまりにも多く目撃したので、その辺りを突っ込みたくなったのである。
自分のような人間がスロットで勝てるのは、負けてくれる打ち手がいてくれるから…。
したがって、負けている打ち手の行動など放っておけば良いのだろうが、タイトルに“銭ゲバ”と入れて書いているのだから、その立ち回りをフォーカスし、その是非を考えてみたいと思う。
まずは某店のファンキー2。
総回転数が1247GでBIG0回、REG4回の台。問題なのは放置ゲーム数で、現在1015Gハマリである。
近くで打っていたため、この台の動きを逐一見ていたのだが、朝イチからREGが4連して気の毒だなと思いながら見ていた。
最初に座っていた人はREGが4連した段階で怒り心頭だったようだが、高設定に期待して500Gまで追ったものの、我慢できなくなったようでヤメてしまった。
若干早いような気もしたが、約700G回してBIGを引けていないのだから撤退も止むを得ないだろう。
問題はその後。人が座っては数千円打ってヤメを何度も繰り返していた(写真は人がいない隙に収めた)。
この台は結局1300GチョットでBIGに当選していたのだが、それまでに5~6人は打ち手が変わっている。
一度もBIGを引いていない、しかも大ハマリしている台に着席する価値はあるのだろうか?
そろそろ当たるんじゃないかという気持ちは分かる。
しかし、スロットは完全確率。ボーナス後1G目も1000Gハマリ後も同じ確率で抽選されている。
座っている人も分かってはいるんだろうが、理論と行動が一致していない典型的なケースではないだろうか。
次の写真はマイジャグⅤ。
総回転数が1779Gで、BIG1回、REG1回、放置ゲームは374G。
注目したいのは、初ペカまでのゲーム数が1367Gとなっている点。
マイジャグⅤの合算確率は設定1で1/163.8。3倍ハマリまで様子を見るとしても491Gで、個人的にはノーボーナスで500Gを超えている台は、打つ価値なしとみなして良いと思う。
もちろん、設定5・6が朝イチ500Gハマらないわけではないが、稀なケースであることには変わりない。こんな台が設定5・6だったとしたら、その時は引き弱な自分を呪うしかないだろう。
ちなみに自分なら朝イチ1万円、ないし設定4のボーナス合算値の3倍ハマリ…すなわち406G程度で見切ると思う。
続いての写真は再びファンキー2。
総回転数は3651G、BIG12回、REG9回で、1174G放置の台。
この台は前述の2台とは少々事情が異なる。
総回転数から現在のハマリゲーム数を引くと総回転数2477G。
前回のボーナス終了直後はBIG確率が1/206.4、REG確率が1/275.2となっており、設定6にも期待できる数値となっていた。そのため、追ってしまうのはある程度仕方がないと思う。
当日は隣の台を自分が打っており、自分の台が設定4or5で隣の台が設定6かなと思いながら実戦していた。
突然のハマリに隣の打ち手はイラつきを隠せなかったようだが、出玉が飲まれた時点で(確か800Gくらい)、ヤメるべきだったのではないだろうか。
1000枚程度の出玉を確保して、それが飲まれるようなら設定5・6はないと考えて差し支えないだろう。
ちなみに、このあとすぐにBIGを引いていたが、その出玉もすぐに飲まれて最終的にはBIG・REGどちらも設定1以下の数値に落ち込んでいた。
せっかく来たのに良い台が空いていないケースで帰る、もしくは他の店に行くという決断が下せる人とそうでない人、この差は必ず収支となって跳ね返るだろう。
特に1000Gもハマるような台は決して手を出してはいけないと考えているが、先述したようにそろそろ当たりそうという気持ちは分からなくもない。
ということで、「そろそろ当たるたろう」という根拠のない期待感を拠り所にする気持ちを味わうべく、該当する台を打ってみることにした。
その実戦内容は、次回お伝えしようと思う。
銭ゲバジャグ戦記
道化光(どうけひかる)の立ち回りは“勝つために手段は選ばない”スタイルで、強い特定日があれば朝イチから並ぶし、緩いホールがあれば夜からの後ヅモをも厭わない。また、ガチの実戦記の他にジャグラーに対する探究心から、様々なことを突き詰める検証実戦などもするコラムとなっている。