俺の名はカズ。
週休2日で20年以上同じ会社に勤続しているサラリーマン。自分でいうのもあれだが、コツコツタイプの仕事を継続的にこなすのが得意な勤勉タイプと呼ばれるような人間だ。
そんな性格なだけに、仕事に関しては真面目すぎると言われるくらいしっかりこなしてきた自負はあるが、堅物な俺を癒やしてくれたのが学生時代に覚えたパチスロとガールズバーだった。
それこそ、若い頃は仕事終わりはホールへ直行し、快勝したらガールズバーへ。土日に至っては朝からガッツリとパチスロを打つというのが俺のライフスタイルだったくらいさ。
しかし、刻は過ぎ昭和・平成・令和と3つの時代をまたいだ俺も今や40代半ば。
職場での立ち位置も変わり仕事終わりのパチスロに勤しむ時間は年々激減。ガールズバーも、翌日のことを考えると昔みたいに毎日ドンチャン騒ぎってな訳にもいかなくなってきてしまった。
とはいえ、機械人間じゃあるまいし、毎日家と職場の往復ってなってしまうと精神衛生上、良くはない。
毎日の仕事で疲れきった身体と心くらいは、たまにメンテナンスしてやらなければ。そして、できれば「パチスロ」とパチスロで勝利した際のご褒美「ガールズバー」で癒やしてやりたい。
パチスロを打つ頻度も夜の街にくりだす回数も昔ほどではないからこそ、せめてここぞと決めた日くらいは全力で謳歌したい。
そのためにも、月に数回は自分自身にこんなマイルールを課そうって決めたんだ。
どんなルールかと言うと…
【マイルール】
■ジャグラーシリーズの機種で実戦。
■実戦開始時間に縛りはないが終了時間はガールズバーの鍵開け(開店)に間に合うまで。
■勝利時は勝った金額内ならガールズバーで豪遊可能。敗北時は原稿料から初回セット料金(ドリンク別なら1杯)のみ負担するが、それ以外でお金を使うことは禁止。
早い話がパチスロで大きく勝利できれば必然的にガールズバーでの楽しいひと時は約束されたも同然。
逆に1セットの料金以下の勝利や敗北なんてしようものなら、その後は女性キャストからの冷めた態度とボーイのプレッシャーが待っている地雷源に飛び込むようなもの。
女性にチヤホヤされたくてガールズバーに通っているのに、ユニセフくらいボランティア精神が強い子が相手でもチヤホヤしようがないかもしれないという矛と盾のどちらが強いか的な実験を受けるなど願わくばごめんだ。
そのためにも、常にパチスロは全力で勝利を目指す。
そして、ガールズバーでは完璧な状況を整えてを素敵な夜を目指していこうと思う。
さて、東京は10月よりやっと緊急事態宣言が解除され、原則20時までのお酒の提供が可能となった。
もっとも、ガールズバーからしてみたら開店が20時だったりするお店も多く、ピークタイム前に閉店しろと言われてるようなものなので残念ながら従わない店も多いというのが実情だ。
まだ、決して余談を許す状況じゃないので派手にドンチャン騒ぎっていうのも違う気はするが、かなり苦しかったという店舗の事情も汲んであげたい。
そこで、今回の実戦は17時過ぎから19時過ぎまで。
ガールズバーは21時退店という裏ルールに則ろうと思う。
どうしても短時間で出玉を求めるとなると6号機ジャグラーだと絶対高設定という確信がないと少し厳しいかな…と思い、今回はマイジャグラーシリーズあたりに狙いを絞ってホールを徘徊。
すると、比較的ジャグラーに力を入れてるであろうホールに若干REGが先行しているが、BIG確率も悪くないトータルで見たら設定7か8はありそうなマイジャグラーⅢを発見。
あとは、これが当たり台であり、己の指が短時間でそのポテンシャルを発揮できるゴールドフィンガーであるかどうかが問われるところなのだが…
投資2000円の35回転…油断して左リールの目押しをミスったが故に生まれた極上出目からのペカリでBIGをGET。
さらに43GでBIG。133GでBIGという具合に怒涛のBIG構成。
これはいよいよ今宵のシャンパンファイトが見えてきたかな⁉︎
そう油断すると牙を剥き出しにしてくるのがジャグラー、というイメージがあるのだが、俺のパチスロ愛…いや、正確には俺のガールズバー愛がヒキのリボルバーに火をつけたのだろうか…。
61 BIG
9 BIG
88 BIG
今夜はとことん楽しんでいってくださいといわんばかりに、これでもかというくらいBIGが引ける。
ボッタクリバーなどで幾度も危機に瀕してきた俺の悪い癖なのか、何ならREGが引けなさすぎて大丈夫なのか?と相手方のサービス精神を逆に疑ってしまうくらいのレベルだ。
しかし、完全に取り越し苦労だったと言わんばかりに最後までグラフは右肩上がり。
後半こそREGが連続したり中ハマリを喰らったりしたものの、ほぼほぼハマリ知らずのまま19時を迎えることができた。
■実戦データ
43 BIG
133 BIG
61 BIG
9 BIG
88 BIG
107 BIG
56 BIG
23 REG
167 REG
64 BIG
308 BIG
92 ヤメ
総ゲーム数:1151G
BIG:9回
REG:2回
投資:2000円
回収:1493枚
換金:29000円
収支:+27000円
復帰戦(といってもガールズバーのだが)としては上々過ぎる結果を残すことができた。
いよいよお楽しみのガールズバーへ。
今回は19時からやっているガールズバーという当初の予定通りのお店をチョイスすることにした。
店に着くなりボーイに今日は21時までしか入れないけど、その分なるべく使って帰る旨を知らせて着席。
すると、この店でも…いや、東京でも指折りの美女が目の前に現れたじゃないか。
あぁ、おかえり…俺。やっと帰ってこれたな。
1セット半しかいれない割には潤沢な予算を用意しているので、まずは目の前の美女と乾杯。
久々のガールズバーってだけでも酒が進むのに相手をしてくれるのが飛びっきりの美女ときたらそりゃあ、緑茶ハイも進むってもの。それこそ、店内の緑茶ハイを飲み干してしまいそうな勢いだ。
まぁ、本当に飲み干せる訳はないし、飲み放題メニューをどれだけ飲んでもお店…もとい、目の前の美女には貢献できないので残り時間30分のところでいよいよ切り札を投入することにした。
「シャンパンでも開けようか?」
ガールズバーで言われたら喜ばれるランキング第1位と予想されるパワーワードをさらりと放った。
正直、思ったよ…決まったな!ってね。
ところが、そんな予想とは裏腹に、目の前の美女キャストから思いもよらぬ一言が飛び出したのだ。
「それも良いんだけど、今日は違うのがいいな…」。
シャンパン入れるのと大して変わらないからお願いとおねだりされたら断るわけにはいかないってなもの。
今宵は余裕もあるのだから、美女の流れに身を任せよう。
そう覚悟を決めてしばし待つことに。すると、しばらくして…
コカボムタワーの登場である。
目の前にそびえ立つタワーを眺めてうっとりする美女キャスト。
たしかに金額的には変わらないのだが、残り時間は20分弱。シャンパンならボーイに手伝ってもらうという手もあるが、これに関しては半分は自分が請け負わざるを得ないといった状況だ。
とはいえ、これ以上は延長しないと心に誓っていたので、有無を言わずに飲み干して店を後にすることにした。
最初に飛ばし過ぎた緑茶ハイも相まって、お見送りの美女と帰り道の夜のネオンがぼんやり映っていたことだけは記憶にある。
ただ、その後どうやって帰路についたのかの記憶までは定かではないが、翌日に二日酔いから来る頭痛だけが残り最悪な朝を迎えたことだけは数日経った今でも鮮明に残っている。
本当、酒と女ってやつは魔性だよ。
綺麗な女には棘があるように、美女キャストにはコカボムがある…こともある。
またひとつ学ばせてもらった。
ジャグラー代+27000円 ガルバ代23650円
計+3350円也。
ジャグラーガール・ズバー
バツイチ独身サラリーマンで少しハードボイルド系のカズが趣味であるジャグラーと夜の街を掛け合わせた実戦コラム。ジャグラーで勝利できれば、プラス分のなかで豪遊する予定ですが、もちろん、新型コロナ予防対策に十分気を付け、節度を持って行動します。