保険を打っておく…スロットにおいて重要な要素である。
データ的にどちらを選んでも問題なさそうな高設定らしき台が2台落ちているとする。
だが、一方はAT終了直後で一方は天井まで300G。
そんなときは迷うことなく後者を選ぶ慎重派な道化光です。
ジャグラーの場合はAT・ART機ほど明確な基準はないが、ほぼ同じ条件の2台があった場合も優先順位がある。
ボーナス確率が同じだった場合に注目するのは、放置してあるゲーム数。さしたる根拠はないが、ハマっていない方を優先することにしている。
次に、過去のハマリゲーム数を確認する。
500G以上ハマリ、それがなければ300G以上ハマリを何回記録しているかをチェックし、この回数が少ない方を優先。つまり、スランプグラフ的に緩やかな右上がりの波を選ぶということだ。
自分は連チャンよりもハマらないことを重視している。
ジャグラーのボーナスは単独とチェリー。
この2つがたまたま重なると思わぬ連チャンが起こることがある。この“たまたま重なる”ケースが低設定でも1日に2~3回は訪れることがあるため、連チャンを過信しないようにしている。
この判断基準に確たる根拠はない。では、何をよりどころとしているのかと言うと経験値である。
これまでの経験から連チャンしている台を選ぶより、大ハマリの少ない台を選んだ時の方が戦績は良い。ただそれだけの話だ。
そして今回、その選択に迫られるシーンがあったので、それを記したいと思う。
7月某日。
イベントの高設定狙いでスカった後、店内をラウンドしていると、打っても良いかなというゴージャグを発見。
総回転数1850GでBIGが5回、REGが7回の台だ。BIG確率は悪いものの、REG確率は設定5の近似値。朝2にチョイスするならアリな台である。
とりあえず台を確保し、さらに店内をラウンド。
すると同じシマに総回転数1955GでBIG6回、REG7回の台を発見した。こちらもBIG確率は悪いが、REG確率は設定5の近似値。
条件的に似たような台だが、最初に見つけた方を選択。
理由はハマリの回数。後者は500Gハマリ1回と300Gハマリを2回記録していた。一方、最初に見つけた台は、300G以上のハマリが一度もなかった。
ちなみに“放置ゲーム数”は1台目が224G、2台目が241Gだった。
打ち始めて92G、投資3000円でBIGを獲得する。表示ゲーム数は316G、つまりこの日初めての300Gハマリとなった。
幸先は良かったが、ジャグ連には至らず。
194G、161GとBIGを引き、279Gで出玉が飲まれてしまった。この時点でのREG確率は1/368.0となり、粘る理由も無くなったため、ここで実戦は終了した。
スルーしたもう1台はヤメる直前に他の打ち手が座ったために打つことは叶わなかった。
ただし、自分の選択が正しかったのかが気になったので、夜再来店して確認することにした。
そして夜…。
自分が打った台はヤメて正解だったようで、その後もボーナスは重く、ヤメた段階から1000枚ぐらい飲まれて放置されていた。
一方、選択しなかった台はこちらもパっとせず。BIG確率は設定1の近似値、REG確率は設定3の近似値となっていた。
今回はどちらの台も高設定ではなかったので、打ったこと自体は間違っていたが、早めにヤメたことは正解だったようだ。
2台の挙動も確認出来たし、店内を1周して帰るかと思いながらラウンドしていると…。
REG確率が設定6をブッちぎっているゴージャグ2を発見。
総回転数 2085G
BIG 4回(1/521.2)
REG 11回(1/189.5)
83G放置の台
打ち始めて2分、早速チェリーからREGを獲得。
その後は追加投資すること3000円、149Gで待望のBIGを獲得。ここから怒涛のBIG連が続き、大きくハマることなく閉店まで駆け抜けることに成功した。
データは以下の通り。
実戦データ
【ゴージャグ】
92 777 3K
194 777
161 777
279 ヤメ
【ゴージャグ2】
14 REG チェリー 1K
149 777 チェリー 3K
41 777
87 777 チェリー
223 777
38 777
294 777
167 777
2 ヤメ
実戦結果
投資 7000円
獲得 859枚
収支 +11500円
ラッキーだった。再来店して台の挙動を確認したい…そう思わなかったら、負けたままで終わっていた。
良台に巡り会えるタイミングはほんの一瞬。自分が見つけなければ、数分、イヤ数秒後には誰かに見つけられてしまう。
つまり、店内を見て回る回数が多いほど、良台に出会える確率も上がることになる。
“面倒くさがらずスロ屋に足を運ぶ”これこそが、勝利への第一歩であると改めて実感した。
さて、勝った日の翌日はラーメン応援企画である。
今回は、以前行ったお気に入りの店。
ベースメニューは醤油系のあっさりラーメンだが、辛味噌ラーメンがあったのを確認していたので食べたいと思っていた。
甘い!! 辛味噌を溶く前のスープがとにかく甘い。その甘さに耐えかね早々に辛味噌を溶いたら、コレが異常に辛い。
甘味も辛味も強すぎて、しつこさだけが残るラーメンだった。
あの美味い醤油系のあっさりラーメンを出す店が、この辛味噌ラーメンを出すかね…。そう思いながら、一応完食して、その日も夜の実戦へと向かった。
銭ゲバジャグ戦記
道化光(どうけひかる)の立ち回りは“勝つために手段は選ばない”スタイルで、強い特定日があれば朝イチから並ぶし、緩いホールがあれば夜からの後ヅモをも厭わない。また、ガチの実戦記の他にジャグラーに対する探究心から、様々なことを突き詰める検証実戦などもするコラムとなっている。