“芸術”と名の付く分野とは無縁の道化光です。芸術に関する興味深い記事を発見した。
米国の有名ヴァイオリニスト「ジョシュア・ベル」が地下鉄駅構内でライブをするというワシントン・ポスト誌が発案した企画。
その時のヴァイオリンは350万ドルの名器、曲はバッハの名作だったのにも関わらず、ジョシュア・ベルに気付いた人は1097人中たった1人で、その収益金は32ドルと少々だったらしい。
音楽に詳しくないのでジョシュア・ベル氏がどれぐらい凄い人なのか知らないが、大ホールの演奏会では150ドルのチケットが即完売するほど人気と実力を兼ね備えた人物であるらしい。
ワシントン・ポスト誌は「芸術には鑑賞するのに相応しい設定が必要」と論じている。
著名な演者、高価な名器、歴史的作曲家の名作、そしてそれを演奏するに相応しいホール…こういった設定が揃って初めて人は優れた芸術であると認知するのだという。
これ、スロットにも当てはまるのではないだろうか。
著名な優良店であっても、自分のニーズにマッチしていないのであれば、そこに価値は見いだせない。
具体的にはジャグラーで高設定を掴みたい、出したいと思っている自分にとって、AT・ARTを頑張っている店は優良店と言い難い。そういうことなのだ。
有名ヴァイオリニストの演奏は、専用のホールで聴くことで価値を見いだせるように、ジャグラー打ちにとっては、ジャグラーを大事にしているホールで打つことで価値を見いだせるのである。
さて、今回は夜実戦の報告をしたい。
この日は、おあつらえ向きな台が落ちておらず、帰ることも考えたが、新アイムに気になる台を発見した。
総回転数 2219G
BIG 4回(1/554.7)
REG 10回(1/221.9)
REG確率が設定5・6を上回っている台である。過去に何度も書いているが、中途勝負の場合は3000Gを目安としている。
つまり、総ゲーム数が少ないためREGが偏っただけ…という可能性が否定できないのだ。とは言え、あくまでも基準であり、実際には3000G未満でも打つことは少なくない。
ただ、その場合にはBIG確率が設定6と言わないまでも、設定4前後の数値でないと、リスクが高いと二の足を踏むのである。
だが、この日はこの台に着席した。理由は新アイムならベースが高く大怪我に繋がる可能性は低いと判断したからだ。
この日の初ペカは打ち始めから114Gだった。50枚あたりのベースが約40Gである新アイム、46枚貸し出しの場合は36.8Gとなるため、ベース通りなら4000円目にペカる計算になる。
しかし、この時の初期投資は2000円…ジャグラーを打つときはコレがデカいのだ。初期投資を抑え、通常時のベースを上げられれば勝率は飛躍的に上昇する。
自分は1人で打つため不可能だが、残りクレジットが0~2枚でペカった場合、ツレがいるならコインを数枚融通してもらうことをオススメする(出玉共有OKのホールであることが前提だが)。
ラッキーにも初期投資を2000円に抑えられたものの、この出玉は飲まれてしまう。ただ、ここでもブドウの落ちが良く、236Gまで持ち玉で遊技することができた。
この時点でREG確率は設定5・6を若干下回った段階だが、ブドウの落ちがかなり良いため続行を決意した。すると、追っかけ6GでBIGが降臨。追加投資は1000円で抑えることができた。
総投資が3000円で、REG確率も設定4に近付きつつあるため、100G程度回してペカらなかったらヤメよう…そう考えていたら80Gでチェリー同時当選のBIGを獲得。
この段階で自分の中では勝ちが確定した。何故なら、もう退く準備が出来ていたからだ。
恐らく高設定ではないと確信していたため、最低でも飯代ぐらいのプラスになる200枚弱は流すことを決意。とりあえずコインがそれぐらいになるまでは粘って様子を見ることにした。
その後、42GでBIGが連チャンしたものの、想像通り高設定ではなかったらしく、出玉は増えずREG確率がかなり落ち込んだので、閉店より早い時間だったが、撤退を決めた。
実戦データ
114(257) 777 2K
241 777 1K
80 777 チェリー
257 777 チェリー
42 777
222 777
249 REG チェリー
101 ヤメ
トータルデータ&実戦結果
総回転数 3525G
BIG 10回(1/352.5)
REG 11回(1/320.4)
投資 3000円
回収 256枚
収支 +2500円
最終的にBIG確率は設定1以下のまま、REG確率は設定3と4の間…恐らく設定2か3、そんな程度だと思われる。
だとするなら、プラスで終えられたことをラッキーに思う。これもひとえにベースが高いアイム…しかもブドウの落ちがかなり良かったから得られた結果である。
今回の総括としては、不十分な総回転数と、危ういボーナス確率ではリスクが高すぎるということを改めて認識した。
今後はより慎重に台を選択しなければならないだろう。ただ、そうは言ってもコラムのネタを集めるためには、完全プライベートの時より多少リスクを負わねばならないこもあるのだが…。
この日、閉店時間にはならなかったが、時間は20:00は過ぎ。
ラーメン店を応援するための食事はなし、自宅に帰ってストックしてある油そばを食して就寝した。
銭ゲバジャグ戦記
道化光(どうけひかる)の立ち回りは“勝つために手段は選ばない”スタイルで、強い特定日があれば朝イチから並ぶし、緩いホールがあれば夜からの後ヅモをも厭わない。また、ガチの実戦記の他にジャグラーに対する探究心から、様々なことを突き詰める検証実戦などもするコラムとなっている。